医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

助手と助教の違いとは?医師の肩書いろいろ

医師の仕事にはさまざまな肩書が存在します。その肩書が、医師の仕事でどのような影響を与えるのか気になる人もいるのではないでしょうか。そこで、医師の仕事をする際、その肩書をどのようにとらえればよいのか解説していきます。

助手のいない医局も多い

助手のいない医局も多い

医師が大学病院で働く場合、医局へ入ることになりますが、そこには教授、准教授、講師、助教などさまざまな肩書を持った人が所属しています。教授とは医局内で最も高い地位の肩書であり、自分の専門分野の研究をすることだけにとどまらず、大学の運営にもたずさわるなど、業務範囲は広いです。准教授も教授と同様に自分の専門分野の研究を行うのが仕事ですが、大学の運営にかかわらないところが違います。准教授の下に位置する肩書が講師と助教です。講師は自分の講義を行えるのに対し、助教はお手伝いのために講義を行えるという違いがあります。したがって、講師のほうが助教よりも肩書の序列は上です。
それから、助教と似たような肩書に助手が存在します。助手は講義や研究の準備をお手伝いする役割を担います。自分が主体的に仕事をするわけではないので、取り換えの効く人材とも言えるでしょう。助手は医局内に必ずいなければならないという存在ではありません。そのため、医局には助手がいない場合も多いです。

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肩書がつくと何が変わるのか

肩書がつくと何が変わるのか

医師の仕事をする人の中には、肩書を気にする人は少なくありません。それは医師の業務内容や待遇が肩書の種類によって変化するからです。
医師につく肩書が変わると、それにともなって仕事内容も変わります。助教や助手などの場合はアシスタント的な仕事が中心になりますが、講師以上になると自分主体で業務ができるようになるのです。そのため、肩書の地位が上がることで、仕事に対するモチベーションに一定の影響を与えます。
また、肩書によって医局内における自分の扱いも変わってきます。例えば、助教や助手の場合、医局内では下に位置する人とみなされてしまうのが一般的です。業務中で雑用係のような扱いを受けてしまうこともめずらしくありません。一方、講師や准教授クラスの肩書がつくと自分に任される仕事が多くなるので、医局内での存在感も大きくなるでしょう。さらに、教授の肩書を得ることができれば、まわりから尊敬の念を抱かれるようになります。収入面も肩書によって変化します。上位の肩書を得るにつれて、給料額も高まっていくものです。

目指す肩書と働き方は

目指す肩書と働き方は

医師の仕事をする場合、どのような形で働きたいか決めることが大切です。それによって働く職場や目指す肩書が変わってくるからです。
医師の仕事は、臨床医と研究医の2つに大きく分けられます。前者は患者を診察したり治療したりする医師で、後者は医学の発展のために日々研究を行う医師です。研究医として仕事をしたいと考えているのであれば、大学病院へ就職したほうがよいでしょう。大学病院には高度な設備が備わっており、研究をするには最適な環境が整っているからです。また、学会関係者や一線で活躍する医師などと接する機会もあり、学ぶ機会が多く備わっています。大学病院へ就職するなら、上位の肩書を目指すことが大切です。なぜならば、大学病院は上下関係が厳しいので、上位の肩書を得られない場合、希望通りの職務ができるとは限りません。さらに、大学病院は他の職場よりも給料が低い傾向があります。教授になれば年収1500万円前後の収入を得られますが、准教授以下の肩書では年収1000万円以下にとどまるケースもめずらしくありません。したがって、大学病院へ就職する場合、できれば教授の肩書を目指したいところです。

助手と助教についてよくある質問

「助教」は、大学や大学院などの教育機関における職位の一つで、その役割は研究と教育の両方を担当します。医学部や大学病院における助教も同様で、医学の研究と教育、そして臨床業務を担当します。
具体的には、助教は以下のような役割を果たします:
研究:自身の専門分野における研究を進、新しい知識や技術を開発します。その成果は学術論文として発表され、医学の進歩に貢献します。
教育:医学生や研修医、専門医を指導します。講義を行うことはもちろん、臨床の場で直接指導を行い、医学生や研修医のスキルと知識を向上させます。
臨床業務:病院で患者の診療を行います。特に大学病院では、一般的な疾患だけでなく、難治性疾患の診療や手術、新しい治療法の開発といった先端的な医療活動にも従事します。
ただし、各大学や病院によって「助教」の職務や役割には差があるかもしれません。助教という職位は、日本の大学で使われる一方、他の国では異なる職位名が使われることもあります(例:アシスタント・プロフェッサーなど)。そのため、具体的な役割や職務については、それぞれの大学や病院によるところが大きいです。

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大学病院の助教の年収は、その助教の専門分野、所属する大学の規模、地域、経験年数、または追加の職務などにより大きく変動します。また、日本では公的な大学と私立大学では給与体系が異なることも影響します。
日本の大学助教の平均年収はおよそ500万円から800万円程度とされていますが、これはあくまで一般的な範囲であり、専門分野によってはそれ以上になることもあります。
さらに、医師である助教の場合、臨床業務による収入(診療報酬)が追加される場合があります。そのため、大学病院の医師助教の年収は、その人がどの程度の診療業務に従事しているかによっても変わります。
これらの情報は、大学病院の助教の年収を理解するための一般的なガイドラインであり、具体的な額は多くの要因によって変わることを覚えておいてください。また、特定の職位について最新かつ具体的な給与情報を得るためには、直接その機関に問い合わせるか、公的な統計データを確認するのが最も確実です。

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日本の大学における「助手」と「助教」の職位は、一般的に研究と教育の役割に違いがあります。それぞれの具体的な役割や地位は大学により異なる場合がありますが、一般的には以下のように理解されます:
助手:
主に教授や准教授の下で研究を進める職位です。助手は研究を主体的に行い、学位を取得するための研究を進めることが多いです。また、指導教員の補佐的な役割を果たし、実験の準備やデータの分析などを行うことが多いです。
助教:
助教は研究のみならず教育の役割も果たします。これには、大学の講義の担当や学生の指導、研究の発表や発表の準備などが含まれます。助教は一般的に自身の研究を持っており、その分野で独立した研究を進める能力が求められます。
医学部や大学病院においても、この基本的な区分は同様です。ただし、実際の役割や職務については、所属する大学や病院のポリシーや規定によるところが大きいため、具体的な職位や役割については、それぞれの大学や病院に直接問い合わせるのが最も確実です。

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2017.12.20 掲載
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まとめ

助教は准教授の下に位置する。助手は医局内に必ず必要ではなく、いない場合も多い

肩書がつくと、その種類によって医師の業務内容や待遇が変化する

教授になれば年収1500万円前後、准教授以下の肩書では年収1000万円以下にとどまるケースも多い

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