ドクター転職ショートストーリー

マイナー科目から美容への転科(下)

2018年06月01日 コンサルタントH

先生の年齢は60代半ば、特に美容皮膚はクリニックに訪れる方の年齢層が若いこともあり、診察する医師像も若い方を希望されるクリニックが多く、正直なところ難しいなと思いながらも一通り美容皮膚も確認をいれました予想通り通勤範囲内では見つける事はできませんでした。

並行してAGAクリニックで確認を入れており1件ありましたので面接設定を行う事ができ、クリニックの担当者もぜひ面接の設定をお願いしますとお言葉を頂きましたのでこれで決めることができると生きこんで面接に臨みましたが、結果お試し勤務を挟んでから最終の結論をだすという事になり、即決には至りませんでした。しかも2ヶ月後のお試し勤務、先生もご勤務されていた病院も退職が決まっており、その間ずっと勤務をされないのは時間がもったいないと言う部分もあり、お試し勤務になった経緯も、他の選考者もおられすべての結果を加味されたうえで入職者を決めることも予測できましたので、さらに並行してご勤務を探す流れで先生とも合意しました。

掘り起こし作業を行っているとご自宅近辺の介護療養型病院で募集がありましたので、先生に連絡を入れ面接を行う事ができました。先生の希望勤務日数は週4日勤務、病院は基本週5日勤務できる先生を希望されておりますが、週4日でもOKという事で面接に臨みましたが、面接後に週4日勤務では非常勤となり年俸もかなり希望とはかけ離れた年俸提示がありましたので、この話はなくなりました。

一つ目の美容皮膚でスムーズに決まると思っていましたが、そう簡単にはいかないのが常勤の転職で2件目の介護療養型病院の案件以後は案件が見つからないために面接設定もできていない状況が続きました。この状況が続くと先生も気持ちが沈んでしまうような気がしましたので、今の状況報告を入れて
必ず案件を見つけることをお約束すると、先生からも「そう慌てず、ゆっくり探してもらえればいいよ」と優しく声をかけて頂きました。ただそれに甘えることは仕事に対して力を抜く事のように思えましたのでもう一度初めから求人の掘り起こし作業を開始しようとすると地方都市の美容クリニックから求人が舞い込んできました。

そのクリニックは新幹線通勤となる案件ですが、新幹線通勤もOK,宿泊もOKと地方ならではの求人でした。確かに通期距離がありますが新幹線を利用すると1時間圏内とほかの案件と通勤時間はかわらない部分もありましたのですぐに先生へ連絡を入れて面接設定をすることができました。

面接はオナーと事務長が同席され、オナーの趣味は車で先生も車には非常に興味を持たれていたこともあり意気投合して面接自体は非常に和やかに終了し、双方入所奥には問題なしということで話がまとまりました。

問い合わせ頂いたときは、ご自宅近辺でリハビリテーション科から案件を探し、最終決定したのは新幹線通勤で美容皮膚科とご希望とはかけ離れた内容となりましたが、先生は非常に喜んで頂いており感謝のお言葉も頂戴しました。

自分の仕事に責任を持ち、最後までやり通すことで人に喜びを与えられる職業だと改めて感じることができました。これは自分だけではなく先生も私を信じて待っていてくれたところもあり入職につながったと思います。

オナーと良好な関係を長く続けられ、また健康にも十分自愛され、末永くご勤務されますよう心よりお祈り申し上げます。本当に有難うございました。

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