ドクター転職ショートストーリー

理想(下)

2006年12月01日 コンサルタントM

 そして先生の転職支援が始まった。
  私は、紹介先のポイントを「内科で行う検査数と手術数の関係」、「勤務医の出身医局」、「トップの医療観」そして「期待以上の待遇」を指数に病院を探した。

 結果3つの病院と面接をする事となった。検査数と手術数の調査・学閥の有無は事前に先生に知らせてあったので、ポイントは「トップの医療観」となった。
 そして最終的に先生はG病院に勤務する事に決めた。G病院の院長先生は外科医であり、今は実際に手術は行ってないが院長先生が若いとき同じ事で悩んでいた時期があったとの事であった。面接時、院長先生はN先生に話した。

 「N先生の理想は私の理想でもあります。正直この病院はまだ私の理想とは距離があります。是非、先生と共に同じ外科医として理想の実現に力を貸して頂きたい。」そばにいた私も胸が熱くなった瞬間であった。
  最終的に、N先生は外科部長として入職して理想に近づくべくその手腕を振るわれています。私の最終課題であった年俸も1,500万円から1,800万円にアップした。
  入職が決まったとき、先生から次のような言葉をもらいました。「紹介会社を使うのは初めてでした。正直不安もありました。でも親身に対応してくれ、いい転職ができたと思っています。」

後日、N先生から話しを聞いたという別な先生から連絡がきた。そうして私の新たなコンサルティングが始まった。

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