ドクター転職ショートストーリー

より良い医療のために

2004年05月15日 コンサルタントH

 地方国立大学出身で20歳代後半のA先生。大学卒業後は医局に属することなく、地元に戻って精神科単科の民間病院に入職、研修医として2年間を精力的に過ごす。研修中、精神科的疾患は言うまでもないが、様々な内科的疾患も目の当たりにした。そのため、精神科においても内科の知識や経験を持っていれば、より良い医療が行えるのではないかと考えるようになったという。そこで、内科について十分に勉強できるような病院へ転職したいと考えたとのことである。
 まず、面談する前にメール等でやり取りを重ねて、転職の最終的な目的をより一層具体的にするお手伝いをした。その結果、内科が充実しているのは当然として、その認定医・専門医が取得できる施設であることが第1条件、その他、病院のロケーションが先生の実家から車で1時間ということが第2条件となった。これらの条件にしたがって病院を探した結果、近県に所在するB病院がほぼ合致した。

 早速その院長との面接を行ったところ、病院の理想や方針などについて丁寧な説明を受け、さらに、それを達成するために若手の先生に大変期待しているという姿勢も感じられた。こうして歓迎ムードのうちに面接は終了し、後日正式に採用となったのである。なお、転職前の年俸は研修医ということで400万円であったが、この転職でなんと300万円アップの700万円となった
 先生との面談から約1ヶ月で入職が決定。この短い期間で入職が可能となったのは、メール等でコミュニーケーションをとることによって、先生が漠然と考えていたキャリアアップを明確にできたからだと思う。それと同時に、先生の医療に対する熱い思いを感じるのには、十分な長さであった。

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