「医師として」メインタイトル
15年ぶりにご連絡いただいたT先生(62歳)の転職活動とは?
 

第五十七話
本当に大切なものとは(後)

 一、直接肌で感じることの大切さ
直接肌で感じることの大切さ
 面接には、医療機関側からも理事長・院長・事務長とそろって参加いただきました。
 理事長から、現在の訪問診療の状況と今後強化していきたい内容についてご説明をいただき、T先生からも過去の経験からいくつも質問を投げかけていただき、双方の意見交換も出来た充実感のある面接になりました。
 しかし、実際に医療機関に訪問し、面接でお話をされた感想として、雰囲気や考え方がT先生とは合わないという結論に達し、T先生側から採用を辞退されることになりました。
 二、縁を繋ぐ
縁を繋ぐ
 実際に、このようなことは他の先生方でもあり得る話で、「希望条件は満たしていたけど雰囲気が合わない」や、逆に「あまり期待していなかったけど、この雰囲気で働きたいと思った」など、直接お会いいただくことで印象がガラリと変わることがあります。
 今回は、マイナス方向に印象が変わってしまいましたが、ある意味、そのことが知れてよかったと思いつつ、頭を切り替えて次の求人をご提案させていただきました。
 ここでの提案が、ご縁を手繰り寄せることになります。
 三、院長を指導した過去
院長を指導した過去
 T先生からも面接希望の連絡をいただき、病院側と面接日程などの調整を行い、改めて面接前に、病院へT先生の履歴書を提出しました。
 すると、担当者から「T先生は院長先生が研修時代に指導していただいていた先生らしいです!」と連絡があり、さらに理事長とも過去にご一緒に勤務されたことのあるというご縁があったことがわかったのです。
 面接当日も、当時の話に花が咲き、院長からも当時のT先生の印象から、「ぜひ一緒に働きたい」と絶賛オファーをその場でいただきました。
 四、お金だけが全てではない
お金だけが全てではない
 その後、条件面などの調整も、お互いに不足はなく、すんなりと入職が決定しました。
 T先生は、入職までの休養期間の中で、2度、海外へご旅行に行かれ、しっかりとリフレッシュした状態で、ご入職いただきました。
 給与自体はクリニック当時から下がったものの、気心の知れた仲間と、お休みのしっかりとれる環境で、趣味の旅行を楽しまれつつ、現在もご勤務を続けていただいております。
 長く続けていただく秘訣は「やりがい」であることを、改めて感じた事例となりました。
 
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