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良質な医療を提供し、信頼される病院に。

プロフィール

川崎病院

川崎病院

 兵庫県神戸市兵庫区は奈良時代から港町として栄えてきた。平安時代末期には平清盛が港を整備したことでも知られている。明治以降は川崎重工業などの大企業が進出してきたが、神戸空港開港後もさらに発展が進み、人口増加が続いている。
 医療法人川崎病院は、川崎重工業の前身である川崎造船所の企業立病院として1936年に開設された。1950年に医療法人に改組してからは、市民にも開かれた地域の基幹病院となった。現在は地域医療支援病院として、救急医療のみならず、病診連携、病病連携および介護事業者との連携を通して地域医療に積極的に取り組んでいる。


西村 元延(にしむら もとのぶ)院長

西村 元延(にしむら もとのぶ)院長 プロフィール

1983年に大阪大学医学部医学科を卒業後、心臓血管外科医をこころざし、川島康生教授(当時)が指導されていた大阪大学医学部第一外科学講座(現在の心臓血管外科学)へ入局。以後、心臓血管外科の臨床及び研究を中心に活動を行う。1994年にECFMGを取得し、1995年より米国テキサス・ハート・インスティチュートに臨床心臓移植フェローとして勤務。帰国後、大阪大学心臓血管外科にて、重症心不全の外科治療、大動脈瘤を担当し、1999年2月におこなわれた臓器移植法制定下、第一例目の心臓移植チームの中心メンバーの一人であった。2002年に埼玉医科大学へ移り、講師(その後、准教授)として、重症心不全治療に携わり、その間、埼玉医科大学は心臓移植実施施設として認定され、心臓移植を手がけた。2006年に鳥取大学医学部心臓血管外科学教授として、この地域での心臓血管外科手術の成績向上、若手育成に尽力するとともに、低侵襲心臓血管外科手術の積極的な導入をおこなった。高齢者にも優しい心臓大血管治療として、大動脈瘤に対するステントグラフト治療、TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)を行う体制を整えた。手術支援ロボット ダビンチを用いた心臓手術の導入も中国地方で先駆けて行い、特に僧帽弁閉鎖不全症に用いて、その安全な導入・良好な成績を論文報告している。2023年3月に鳥取大学を辞し、現職の医療法人川崎病院院長として迎えられた。
外科専門医、心臓血管外科専門医・修練指導医、日本外科学会 指導医、日本胸部外科学会終身指導医、植込み型補助人工心臓実施医、日本移植学会 移植認定医、経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定TAVR実施医、ロボット心臓手術関連学会協議会認定コンソール術者
日本外科学会 特別会員、日本胸部外科学会 専門医会員、日本心臓血管外科学会 特別会員、日本循環器学会 FJCS、日本人工臓器学会 評議員、日本冠動脈外科学会 評議員、日本脈管学会 特別会員

病院の沿革

川崎病院イメージ
1936年
川崎グループ(川崎重工業、川崎製鉄、川崎汽船)の企業病院として開設される。
1950年
医療法人として独立する。
1998年
南館(現 東館)が完成する。
2008年
財団法人日本医療機能評価機構から一般病院種別Bの認定を受ける。
2011年
新棟建設工事を着工する。
2012年
新棟が完成する。
2014年
財団法人日本医療機能評価機構から一般病院2の認定を受ける。
2017年
総合診療科を開設する。


 「川崎病院は2018年に82歳を迎えました。川崎重工業の前身となる川崎造船所の企業立病院ということで、川崎造船所職員の健康管理を目的に設立されました。創設したのは川崎造船所の第3代社長である平生釟三郎さんです。戦争による影響を受けながらも、なんとか終戦を迎えることができました。医療法人に改組した1950年以降も川崎重工業の社員の方は健診などで当院を利用していただいていますが、受診される患者さんの大半は地域にお住まい方ですね。
 循環器内科は昭和51年に心臓病センターを設置し、カテーテル治療(PCI)を神戸市内で2番目に開始しました。今でもPCI件数は神戸市内でも屈指の件数です。」

 医療法人川崎病院は順調に成長していった。

 「1986年に北館を、1998年には南館(現東館)を増築し、2012年の末には新棟(現西館)を建築しました(2013年に旧本館を解体)。旧本館は有名な建築家がデザインした由緒正しい建築物だったのですが、老朽化が進んできていたので、最新の医療に対応できるよう解体し西館を新築しました。西館には救急室を設置していますが、当院は救急医療にかなり重点を置いた診療を行っていますので、救急車で運ばれてきた患者さんを短い経路で迅速に治療できるような構造になっています。加えて、内視鏡室や透析室、糖尿病センターを併設していますので、様々な疾患に対応することができます。」

 医療法人川崎病院では総合診療科を開設している。

 「超高齢社会の中で、神戸市の高齢化率は30%に迫る勢いで増加していますが、特に当院の主な診療圏である兵庫区、長田区の高齢化率は31.6%(2018年2月)となっております。高齢化が進むにつれ、合併症を含め、様々な疾患を持った高齢者の方が増えてきましたので、単一の臓器だけに特化した診療が難しくなっています。そこで、様々な病態に対応できるよう、2017年に総合診療科を開設しました。年々ニーズも高まっていますので、団塊の世代が後期高齢者になる2025年を見据え、総合診療科をさらに強化していきたいと思っています。」

2019.02.01 掲載 ©LinkStaff

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