ドクタープロフィール
ドクター神津
神津院長は昭和52年に日本大学医学部を卒業後、同大学第一内科に入局され、その後、神経学教室が新設されると同時に同教室へ移られました。医局長、病棟医長、教育医長を長年勤められ、昭和63年、アメリカのハーネマン大学およびルイジアナ州立大学へ留学。帰国後、特定医療法人佐々木病院(内科部長)を経て、平成5年に神津内科クリニックを開業された。神津院長の活動は多岐にわたり、その動向は常に注目されている。
2004年5月号 -アイデア・キラーズ- backnumberへ
 米国のStanford Research Instituteでは、Idea Killers をスタッフに配布しているようだ。Idea Killersとは、良いアイデアを出させなくする殺し文句、とでも訳せばいいだろうか、ひらめきや想像力が大切な分野で、お互いに知恵を出し合っているようで、結果的には、陳腐でありきたりの意見で終わってしまうことが多いのは、こうした権威者や上司や同僚の抑圧的な態度が原因であることが実に多いのだ。
私は常に「独創的」であることを心がけて生きているが、自分の出した良いアイデアを現実の社会で実現まで持っていくのには、とてつもない大きなエネルギーが必要となることを、身をもって体験している。まさに、このアイデアキラー達と戦わなければならないからだ。日本では、こうした考えで会議を開こうとか、こうした考えで自分の固定観念を払拭しよう、良いアイデアを伸ばしていこうと考える上司や同僚に会うことは難しい。私にこのIdea Killers を教えてくれた西寺さんという医療ジャーナリストは、以前彼女が編集長をしていたある雑誌社で、会議をする時には必ずこのコピーを配ってから始めたと教えてくれた。もちろん、その雑誌がとてもユニークで魅力的なものであったことはいうまでもない。しかし、残念なことに、医師会関係でこうした各人の能力を開花させるような創造的な会議をやろうと試みた人はいない。

唯一、私が世田谷区医師会で副会長の席にあって議長を務めていた時に試みられただけかもしれない・・・。

1.それはわが社のポリシーにないことだから・・・
2.この業界じゃ、無理だね。
3.トップがどういうか・・・
4.実際的ではないね。
5.費用がかかり過ぎるのではないか・・・
6.現実離れしているね。
7.われわれは、まだその段階ではないのではないか・・・
8.何年も前に、一度それをやってみたことがあるんだよ。
9.そんなこと、できるわけないよ。
10.どこかで聞いたことがあるアイデアだね。
11.そういうやり方でやった前例がない。
12.まだわが社では体制が整ってないよ。
13.賛成する人は、おそらくいないのではないか。
14.実際にやってみた人が、いままでにいるの?
15.実は、私もそれを考えたことがあるんだ。だけど・・・
16.時期尚早だ、いいアイデアだけど・・・

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