ドクター転職ショートストーリー

生涯現役

2005年12月15日 コンサルタントT

 齢70歳になるO先生は消化器内科を専門にしている先生で、以前は九州の病院に勤務していた。定年を機に奥様の実家がある神奈川県に移り住んでからは、気の向いたときにアルバイトで知人の代診をしながら第二の人生を楽しんでいた。
O先生はその旺盛な好奇心から最近になってインターネットに興味を持つようになり、そしてその楽しさに魅了されるようになった。そんな中ひょんなことでインターネット上で仕事を探せることを発見、弊社e-doctorにアクセスした。この事がきっかけでO先生の転職のお手伝いをすることとなった。

私が何より驚いたのは年齢を感じさせない容姿・口調もさることながら、お話の中で随所に滲み出てくる「新しいことに興味を覚え挑戦する、それをやめたときに人の老いが始まる」という考え方だった。お会いするまでは年齢のことを踏まえ単発で募集の出ている検診等のアルバイトをご紹介しようと考えていた。しかし、その考えはO先生の次の言葉で一蹴された。「アルバイトで稼ぎたいということならば知人に声をかければ何とでもなる。

 自分の知らない人達の中で新しい自分の可能性を見つけたいから常勤の勤務先を見つけてくれ!」この時に自分自身の浅薄な思い込みで紹介しようとしていたことを反省させられた。 それから改めてO先生にご紹介する勤務先を探し3件ほど打診、最終的にO先生のご自宅に近いKクリニックとの面接を設定した。面接の際、院長先生は「こんな若輩者の下で勤務されることは大丈夫でしょうか?」としきりに恐縮していた。ところが、O先生はそんな院長先生の心配をよそにこれまで経験のなかった無床クリニックでの常勤勤務への期待に胸をふくらませ、クリニック経営や院長先生の専門の腎臓内科について終始質問攻めにしていた。

勤務条件としては、院長先生がO先生のチャレンジ精神と人柄を高く評価、週4日で年俸が1,600万円となった。O先生も大変喜ばれ、これからも「生涯現役・一医者を貫く」と力強く語った。O先生の更なる活躍にエールを送る。

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