「医師として」メインタイトル
60歳半ば 評議員も務める
著名な心臓血管外科部長の転職活動とは?
 

第二十六話
60歳半ば
心臓血管外科部長からの転職(後)

 四 またも不採用
またも不採用
 それから改めて求人の掘り起し作業を始めましたが、中々新しい求人を提案する事はできない状況の中東北地方の僻地の病院で募集しているのが分かり直ぐに打診したところ、ぜひ一度ご面談の機会をくださいとの返事で、F先生へ難しいだろうと思いながらも連絡を入れました。その返信は「地域はどこでも良い、心臓血管外科医として勤務できるのであれば僻地でも行きます」とありましたのでこれでほぼ決定するだろうと思っていましたが、面接の結果は不採用となりました。理由としては手術の話が出て、病院にある機材は古く手術を行うには新しい医療機器を揃える必要があり、病院としてはその財源を確保することが難しいため今回は見送りたいと返事がありました。
 五 心臓血管領域は難しいのでは?
心臓血管領域は難しいのでは?
 私は考え心臓血管領域では難しいことがよくわかりましたので、思い切って療養型病院での勤務を提案しました。例え心臓血管外科で勤務先が見つかったとしても地方の可能性が高く5年後、10年後に自宅近辺の勤務に変える必要があることを考えると、自宅近辺の通勤範囲、単身赴任だとしても車等で直ぐに自宅に戻れるような地域で長く勤務できる病院を探すのもありだと思い提案しました。
 六 療養型病院での病院長候補
療養型病院での病院長候補
 その療養型病院での募集を探していると小規模の病院長候補の募集があり、理事長(院長)は高齢でまだまだお元気で勤務されているようですが、体調が悪くなって募集をかけてもすぐには見つからないので今から募集をしていると言う内容でした。お給与もよかったのでF先生に提案した所、今までは急性期病院がメインでしたので実感がわかない様子でしたが面接には行って頂けるようになりました。

 面接事態は理事長(院長)と出身大学が同じだという事もあり話も盛り上がりF先生も理事長のお力添えさせてくださいという事になり、F先生も勤務されていなかったので1週間ほどでそちらの病院で勤務を開始され、今も順調にご勤務されているお手紙を頂きました。
 七 先生の目線を変えるご提案
先生の目線を変えるご提案
 今回の事案で改めて感じた事は、先生方の希望を叶えるのはコンサルタントとしての使命ですが、先生の立場になってその先生の家族環境も踏まえ、今の医療情勢をご説明しながら先生の目線を変える提案ができる事で医療機関にも喜んで頂ける橋渡しができたと自負しております。F先生には勤務先を見つけるまで2ヶ月掛かったことは大変申し訳なく思いながらも「長く勤務できる病院を紹介してくれたことに感謝します」とお手紙にあったことで安堵しました。
 
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