放射線科から美容外科へ――1歳の子を抱えて踏み出した転科の決断
美容への憧れと、思いがけない放射線科入局
医師を志した頃から、美容医療にはずっと興味がありました。しかし、初期研修中に出産・産休に入ったことで、専攻医の就職活動がほとんどできませんでした。途方に暮れていた私に声をかけてくださったのが、大学の放射線科教授でした。ありがたいお話で、迷わず入局を決めました。放射線科の仕事はやりがいのあるものでしたが、心の奥にはずっと「美容をやりたい」という気持ちがくすぶっていました。そんな折、家庭の事情で転居が必要になり、これを機に美容への転科を決意しました。ただ、美容外科に進むか美容皮膚科に進むか、自分一人では決められずにいました。外科の経験はまったくなく、1歳の子どもの育児もある。本当にやっていけるのだろうか。不安を抱えながらも、まずは転職サイトに問い合わせてみることにしたのです。
通勤エリアと未経験の壁――選択肢がほとんどない現実
イードクターに問い合わせたとき、実はすでに自分で1件、別の紹介会社を通じて2件のクリニックに応募していました。担当のコンサルタントに正直にそう伝えると、嫌な顔ひとつせず「それ以外でお探ししますね」と言ってくれました。しかし、私の条件は厳しいものでした。美容も外科もまったくの未経験で、一から研修してもらえる環境が必要。さらに1歳の子どもがいるため、通勤可能なエリアも限られていました。コンサルタントは大手から個人まで、通勤圏内の美容クリニックをしらみつぶしに当たってくれましたが、未経験不可だったり、研修施設が遠方だったりで、ほとんどが該当しません。そんな中、ようやく1件のクリニックで面接と施設見学の機会を得ることができました。面接では美容への意欲を率直に伝え、無事に内定をいただきました。しかし、ここからさらに悩むことになるとは思いもしませんでした。
2つの内定と、判断を惑わせた「噂」
イードクターから紹介いただいたAクリニックに加え、他社経由で応募していたBクリニックからも内定をもらいました。2つの選択肢を前に、私は大いに悩みました。Aクリニックは雰囲気がとても良く、時短勤務や勤務曜日の調整にも柔軟に対応してくれる姿勢が印象的でした。「ここにしよう」と気持ちが固まりかけたとき、Bクリニックを紹介した別の会社から、Aクリニックについて気になる話を聞かされたのです。「ノルマがきつい」「いきなり年俸を20%下げられることがある」と。子育てしながら働こうとしている私にとって、もしそれが本当なら致命的です。一気に不安に襲われ、せっかく固まりかけていた決断が揺らいでしまいました。
正確な情報が、迷いを晴らしてくれた
悩んでいる私にコンサルタントはすぐに動いてくれました。Aクリニックの担当者に直接確認を取り、ノルマも年俸減もまったくの事実無根であることを明らかにしてくれたのです。競合他社による根拠のないネガティブ情報だったとわかり、心底ほっとしました。それと同時に、正確な情報を提供してくれるパートナーの存在がいかに大切かを痛感しました。コンサルタントは転職のことだけでなく、私の年齢や家庭の状況を踏まえた将来のライフプランも一緒に考えてくれていました。美容外科か美容皮膚科かという悩みについても、「今後のキャリアの広がりを考えると」と長期的な視点でアドバイスをくれたのです。目先の条件だけでなく、5年後、10年後を見据えた判断ができたのは、このサポートがあったからこそでした。
子育てと美容外科医の両立――新しいステージへ
最終的にAクリニックへの入職を決め、初日を迎えました。職場は想像以上に明るく活気があり、「ここなら楽しく働ける」と直感しました。実は入職の半月前に第2子の妊娠がわかったのですが、クリニックは妊婦健診でのシフト変更にも柔軟に対応してくれ、安心して仕事を続けることができています。放射線科から美容外科への転科。外科経験ゼロからのスタート。1歳の子どもを抱えての転職。客観的に見れば無謀に思えるかもしれません。でも、正確な情報と信頼できるサポートがあれば、不安は一つずつ解消できます。転職はゴールではなく、人生をより良くするための過程です。同じように転科や子育てとの両立で悩んでいる方がいたら、まずは自分の選択肢を広げてみてください。思いもよらない道が、きっと見つかるはずです。