給与だけでは計れない価値――安定と安心を選んだ私の転職

2026年3月1日 整形外科医K

イードクターへの問い合わせ

イードクターへの問い合わせ
転職を考え始めたとき、最初にしたのはイードクターのサイトからの問い合わせでした。すぐに担当のコンサルタントから連絡があり、後日お会いすることに。面談では、仕事の話に入る前に趣味や家庭のことなど雑談から入ってくれたのが印象的でした。同年代で家庭環境も似ていたこともあり、初対面にしては自然に話せたと思います。整形外科医としてのこれまでのキャリア、手術の得意分野、そしてプライベートでの子育ての話まで、気づけば1時間以上話し込んでいました。コンサルタントの方は聞き上手で、私が何を大切にしているのかを引き出そうとしてくれているのが伝わりました。その日は希望の勤務エリアや給与、当直の有無といった基本条件を伝えて終わりました。自分としては「条件もそこまで難しくないし、すぐに決まるだろう」と軽く考えていました。それが大きな見込み違いだったと気づくのは、もう少し先のことです。

想像以上に難航した求人探し

想像以上に難航した求人探し
ところが、現実はそう甘くありませんでした。コンサルタントの方がすぐに7件の案件を提案してくれましたが、どれもしっくりこなかったのです。「当直が忙しすぎるという噂がある」「できれば常勤医が不在で、一番手の整形外科医として働ける病院がいい」――自分なりのこだわりがあり、次々とお断りしてしまいました。今思えば、理想が高すぎたのかもしれません。でも当時の私には「妥協するくらいなら転職しない方がいい」という気持ちが強くありました。そのうち他社から条件に合いそうな求人が出てきたこともあり、正直なところイードクターへの期待は薄れていました。「他社の結果が出たら連絡します」と伝えてしまったのですが、コンサルタントの方は「提案メールだけでも送らせてください」と粘ってくれました。今にして思えば、あの時見捨てずにいてくれたことに本当に感謝しています。その後も定期的に求人情報を送り続けてくれましたが、私からの返信はほとんどありませんでした。それでも連絡を止めなかったコンサルタントの方の忍耐強さには頭が下がります。

一通の「渾身のメール」が流れを変えた

一通の「渾身のメール」が流れを変えた
他社の案件も結局うまくいかず、膠着状態が続いていたある日、コンサルタントの方から1通のメールが届きました。希望エリアとは違う病院でしたが、内容を読んで「見学だけでも行ってみようか」と思えたのです。それまで何件も提案をもらっていた中で、このメールだけは明らかに熱量が違いました。なぜこの病院が自分に合うのか、私の過去の希望条件を一つひとつ紐づけながら丁寧に説明されていて、「この人は本当に自分のことを考えてくれている」と感じたのです。面接に伺うと、病院の雰囲気は良く、設備も整っていて、ここで働きたいと素直に思えました。院長との面談も和やかに進み、手応えを感じていました。ところが翌日、「年齢的に若すぎる」という理由で不採用の連絡が。正直、かなり落ち込みました。自分では気に入っていた分、ショックは大きかったです。「やはり転職は難しいのかな」と、半ば諦めかけていました。

「目先の給与より、長い安定を」という提案

「目先の給与より、長い安定を」という提案
落胆している自分に、コンサルタントの方が改めて提案してくれたのは、以前一度断っていた財団法人の病院でした。「確かに希望の給与からは300万円ほど低いです。ですが、財団法人で経営が安定しており、福利厚生も充実しています。ご家族の診療や入院も割引で利用できます。目先の給与よりも、長い安定と安心を選ぶのはいかがですか?」正直、最初は乗り気ではありませんでした。給与が下がるというのは、やはり家計を考えると二の足を踏みます。ただ、不採用のショックもあり、「取りあえず見学だけでも」と思い、面接に行ってみることにしました。実際に足を運んでみると、イメージよりずっと良い病院でした。雰囲気は和やかで、スタッフの対応も丁寧。廊下ですれ違う看護師さんたちが自然に笑顔で挨拶してくれる姿が印象的でした。医師の離職率が低いというのも頷けます。何より、若くして一番手の整形外科医として第一線で働ける環境が整っていました。院長からは「若い先生が来てくれると、病院全体が活性化する。長く一緒にやっていきたい」と言っていただきました。

給与の先にある「本当の価値」

給与の先にある「本当の価値」
それでも即決はできませんでした。2週間ほど悩み続けました。給与が下がるという現実と、環境の良さを天秤にかける日々。妻にも相談しましたが、「お金も大事だけど、あなたが生き生きと働ける場所が一番じゃない?」と言ってくれました。コンサルタントの方はその間も根気強く寄り添ってくれて、「若くして第一線の整形外科医として働きながら、安定も手に入る。こういう環境はなかなかありません」と背中を押してくれました。財団法人ならではの福利厚生について詳しく調べてくれて、「家族の医療費負担を考えると、実質的な差額はかなり縮まります」という試算まで出してくれたのには驚きました。最終的に、自分の中で答えが出ました。「この病院でお願いします」と。病院側からも「ぜひ先生をお迎えしたい」と快諾いただき、入職が決まりました。振り返ると、私が最初に掲げていた条件は「高い給与」「希望エリア」「一番手のポジション」でした。でも、すべてを満たす求人はなかなか存在しません。何度も提案を断り、他社に浮気し、不採用にもなり、散々な転職活動でした。それでも諦めずに提案し続けてくれたコンサルタントの方のおかげで、最終的に「給与だけでは計れない価値」に気づくことができました。経営の安定、充実した福利厚生、そして整形外科医として成長できる環境。今は、あの時給与にこだわり続けなくて本当に良かったと思っています。