医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

皮膚科医の年収とQOL!期待される医療内容とは?

直接、命に関わる病気を扱うというわけではありませんが、赤ちゃんからお年寄りまで世代を問わず皮膚のあらゆる疾患を診るのが皮膚科医です。ワークライフバランスが取りやすいと人気ですが、その実態はどうなっているのでしょうか

皮膚科の需要は高い!期待される医療内容

皮膚科の需要は高い!期待される医療内容

内科や外科と違って、皮膚科は直接命に関わる病気を扱うことは少なくなっています。ですが、そうはいっても皮膚のトラブルは種類も多く患者の年齢層も様々です。具体的な病気としてはかぶれややけど、じんましんから帯状疱疹、ヘルペスなどのほか、床ずれなども扱います。思春期に悩む人が多くなるニキビや、長い時間靴を履くことで足が蒸れてかかりやすい水虫なども皮膚科の領域です。イボの除去やアレルギー検査なども行います。
重篤でない症状が多いようにも見えますが、中には皮膚がんや慢性関節リュウマチといった膠原病の患者もいます。
皮膚に関する先端技術も進化しています。やけどの治療においては、患者の皮膚の一部を培養して移植することで、拒絶反応の少ない再生医療が取り入れられつつあります。今後も期待が高まる分野です。

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皮膚科医の適性とは?どんな人が向いているの?

皮膚科医の適性とは?どんな人が向いているの?

皮膚科は他の科よりも女性医師の割合が高くなっています。それは適性というよりも、仕事とプライベートが分けやすく育児とも無理なく両立しやすいという点からです。皮膚科は緊急の患者を診ることは少ないので、相対的に他の科よりはゆとりをもって仕事をすることができます。診察では外来が中心で、当直や容体の急変などでの呼び出しもほぼありません。体力的な面からしても務めやすいということから、女性の割合が多くなっています。転科することなく、皮膚科を長く勤め極めていきたい人に向いています。

他科と比較!皮膚科医の年収推移

他科と比較!皮膚科医の年収推移

全診療科の中でも平均的な年収となっているのが皮膚科医です。金額としては年収で約1500万円となっています。求人の条件の中には年収2000万円を提示している病院もありますが、この場合には高度な治療技術を有しているなどの条件付きとなることがほとんどです。
年収を上げるためには、自由診療の部分が多く収益率の高い美容皮膚科に転科するという選択肢もあります。一般内科などに転科しても、年収的にはほとんど変わりません。それに対して、美容皮膚科であれば、皮膚科専門医としての経験を役立てながら高収入を得られるでしょう。

増える皮膚疾患と皮膚科医のクオリティオブライフ

増える皮膚疾患と皮膚科医のクオリティオブライフ

大人の皮膚は平均すると厚さはわずか0.2ミリメートルです。それが面積にすると約1.6平方メートルもあるのです。この皮膚で役割は細菌やウイルスといった異物の侵入から体を守り、水分の蒸発を抑え、体温調節もしています。皮膚は生命活動を維持する上で欠かせないものとなっています。つまり、健康な皮膚を保つことで大きな病気にり患しないようになっているのです。
皮膚の疾患は命に別状はないものとして軽んじられがちです。しかし、痛みやかゆみは慢性的な苦痛です。見える部分であれば対人関係に影響も出てきます。治療が長期にわたることもあるので、患者の抱えるストレスも忘れてはなりません。患者の訴えをよく聞き病気を発見し、早期に治療することは患者の生活の質を高めることにも間接的につながっています。
今後、一層の高齢化が進むと寝たきりの高齢者も増えることでしょう。そうなれば栄養不良や皮膚の圧迫から床ずれも発症しやすくなります。一度なってしまうと悪化しやすく、高齢者の在宅医療の現場ではより良い皮膚治療が求められることとなります。さらに、おむつをしていれば皮膚炎などの皮膚トラブルも増えてきます。皮膚科の需要は高まるばかりです。
皮膚科医のクオリティオブライフについては、先に紹介したように優れているといえます。総合病院などの場合は異なりますが、クリニックなどであれば外来診療が大半です。定期的に休むこともできます。人の死に立ち会うこともほぼないので精神的な負担も少なめといえるでしょう。高齢になっても診療を続けられるので、医師を長く続けることも可能です。

2018.5.23 掲載
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まとめ

外来診療が大半で、仕事とプライベートが分けやすく精神的な負担も少なめ

自由診療の部分が多く収益率の高い美容皮膚科に転科するなど、年収アップの選択がしやすい

高齢になっても診療を続けられ、医師を長く続けることも可能

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