医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#07 定年退職?生涯現役?医師の働き方

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既に医師である人も、医師を目指して勉強している人も、「いつまで医師として働けるのだろう?」と考えたことはあるでしょう。また、老後の不安を感じることがある医師もいるかもしれません。そこで、医師には定年があるのか、定年後の転職やキャリアプランなどについてお伝えします。

定年退職?生涯現役?医師の働き方

医師に定年はある?

医師の定年を考える場合、当然医師として求められる判断力や体力などを考える必要がありますが、それ以外にも考慮すべき点が2つあります。1つは医師免許の有効期限、もう1つは職場の定年退職規定です。1つ目の医師免許の有効期限については、特にありません。医師として働ける限り仕事ができます。2つ目の職場の定年退職規定ですが、これについては職場によって違います。国公立病院で働く場合は60歳定年で65歳の継続雇用、もしくは65歳定年としているところが多いといわれています。一般的な公務員の定年が60歳とされていることから考えると、少し長めに働けるといえるでしょう。民間病院で働く場合はその病院によって定年規定や取り扱いはさまざまです。定年があってもまだまだ現役で働けるとされた医師には、例外規定が設けられ、医師としての仕事を続けることも多いという実態があります。特に、病院長など一定の地位以上の人は定年規定を除外することが多いといわれています。定年はあってないようなものといえるかもしれません。さらに、定年に関して自由なのが開業医です。開業医は自営業ですので定年の定めはありません。自身が「まだ医師として働ける」と思えば生涯現役を続けることも可能です。

キャリアについて、プロに相談する
定年後の再就職について

国公立病院や民間病院の定年に達した場合、再就職をして医師としての専門能力を活かすという主な選択肢は4つあります。1つ目は、産業医です。産業医は一定規模以上の企業で従業員の健康を守る医師です。厚生労働省が定める一定の研修を修了する必要はありますが、定年後でもできる仕事の1つです。主に職場巡視や作業環境の健康リスク評価、健康診断などを行います。メンタルヘルス相談に乗ることも仕事内容に含まれます。治療を行うというよりは、予防医療が中心です。2つ目は、介護老人保健施設の医師です。リハビリテーションが中心で、入居者の健康管理などを行います。また、人材の管理や配置、施設長を兼ねる場合は老健の経営も行うことになります。3つ目は、健康診断医です。健診センターなどに勤務して健康診断を行います。病気を治すのではなく病気を見つけることが仕事となります。最後の4つ目は、非常勤医師です。定年後の医師の典型的な働き方といわれています。仕事内容は常勤の医師と基本的には同じですが、労働条件は週1回以上という病院もあり自分の希望する勤務時間に合わせて職場を選べます。定年後も医師として働きたい場合は、これらの中から自分の健康状態など考慮して検討するとよいでしょう。

生涯現役に向けたキャリアパス

医師として生涯現役を目指すという選択肢もあります。医師が不足している地域も存在しているため、生涯現役で医師として働くチャンスは十分にあるといえるでしょう。生涯現役を目指すことで、老後収入も確保しやすくなります。生涯現役を希望する場合、現役のうちからそのためのキャリアパスをイメージしておくことが大切です。国公立病院や民間病院から一定の時期に開業医になることで、生涯現役を続ける環境を整えることができます。また、勤務医であっても、定年後の転職を視野に入れて産業医の研修を修了しておくなどの準備が可能です。生涯現役のキャリアパスがイメージできない場合は、転職エージェントなどに相談するのもよいでしょう。医療系に強いエージェントであれば医師のキャリアパスについて的確なアドバイスが期待でき、転職先の紹介もしてくれます。積極的に活用してみることをおすすめします。

2017.12.13 掲載
キャリアについて、プロに相談する

まとめ

医師免許の有効期限はなく、職場の定年退職規定や医師として求められる判断力や体力が基準

開業医なら、自身が「まだ医師として働ける」と思えば生涯現役を続けることも可能

現役のうちからそのためのキャリアパスをイメージしておくことが大切