医師の仕事・働き方・キャリアプランについて

#05 実際どうなの?医学部受験の年齢制限の噂

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社会貢献度が極めて高いことや、安定した生活を期待できることから、年齢に関係なく医者を目指す人は多くいます。そんな中でよく耳にするのが、医学部受験の年齢制限についてです。年齢が高いと試験に落とされてしまうという噂は本当なのでしょうか。そんな疑問について解説します。

実際どうなの?医学部受験の年齢制限の噂

年齢制限そのものはない

インターネットで検索をすると、医学部受験の年齢制限に関する噂を見つけることができます。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。結論から言うと、年齢制限はありません。医学部受験の年齢制限について記された法律は存在せず、また入試要項にその旨を明記している大学も存在しません。つまり、理論上は一般的に定年とされる60歳を超えていても医学部受験に合格することは可能ということになります。
しかし、注目すべき出来事が起こりました。50代の主婦が医学部を受験し筆記試験には合格したものの、面接試験では不合格にされたことがあるのです。その医学部は公式に、原則として年齢制限はなく、知力・体力・気力次第であるとしています。また、6年間の大学後10年ほどは経験が必要になるとも記載されています。(※1)
これらを踏まえると、年齢制限はないものの、医学の勉強についていくためには高度な能力と、長い年月が必要であり、大学の方針によっては年齢が危惧されることもあるようです。しかし、これは必ずしも高齢だから不合格になるというわけではなく、医者として働いていける能力が認められるかどうかが問題となっていることに注意しなければなりません。 (※1)【All About】https://allabout.co.jp/gm/gc/313451/

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年齢が上がると不利なのか?

たとえ高齢であったとしても、医学部に合格することは可能です。しかし、医学部で高度な医学の勉強についていき、日本で最難関とされる国家医師試験に合格し、臨床経験を積んで一人前になるためには、かなりの知力と体力、そして年数が必要になります。一般的に、年を重ねるにつれ記憶力や体力が低下すると考えられているため、年齢が危惧されてしまうのでしょう。もし高齢での受験を希望しており年齢に不安があるのであれば、年齢をカバーできるような強みを面接でアピールするようにしましょう。大切なのは年齢ではなく、勉強についていき将来医師として活躍できる素質があるかあるかどうかです。それを証明できるエピソードがあれば合格も夢ではありません。
50代主婦が不合格になってしまった例がある一方で、50代で医学部に合格し、60代で医師免許を取得した人の例もあります。(※2)厳しい努力が必要になることは間違いありませんが、本当にやる気があるのであれば年齢は関係ありません。まずは「絶対に合格してやるんだ」という強い意思を持ち、行動に移すことが重要です。
(※2)【先見創意の会】http://www.senkensoi.net/old/column/backnumber/070410/index.html

再受験を目指すなら

もし筆記試験で合格しつつも面接試験で不合格になってしまった場合は、志望校を選び直してみましょう。志望校選びには3つのコツがあります。1つ目は、面接試験のない医学部を受験することです。一般的に、医学部受験には面接試験が課せられますが、中には筆記試験の結果だけで合否を決める大学がわずかながら存在します。この場合、筆記試験の点数以外は一切考慮されないため、年齢で不合格になることはありません。2つ目は、高齢者を歓迎している大学を受験することです。少子高齢化の影響もあり、できる限り学生を集めたいと考える大学は数多くあります。そのため、大学によっては年齢に関係なく幅広く学生を取り入れている場合があり、そこに医学部が設置されているのであれば、それほど年齢は考慮されない傾向が高いです。そして3つ目は、実際に高齢者が学んでいる医学部を受験することです。大学は必ずオープンキャンパスを開催するので、学生の中に高齢者がいるかどうかを調べましょう。実際に見かけることがなかったとしても、在校生に話を聞くことで高齢者がいるかどうかの確認はできるはずです。多くの場合、在校生との相談コーナーが設けられているため、それを利用すると情報が得やすくなります。
医学部受験は勉強も重要ですが、事前の情報収集も大切な要素です。インターネットからの情報だけでなく、オープンキャンパスなどを利用して実際に確認することが情報収集のコツです。

2017.12.6 掲載
キャリアについて、プロに相談する

まとめ

年齢制限はないが、6年間の大学後10年ほどは経験が必要になる

高齢だから不合格になるというわけではなく、医者として働いていける能力が認められるかどうか

実際に高齢の医学生が居るなど、オープンキャンパスなどを利用して確認することが情報収集のコツ