HOSPITAL INFO

バックナンバーはコチラ

96


迅速に、確実に、ほほえみの医療サービスを
医療法人社団水生会 柴田病院

 山口市は山口県の中央に位置し、豊富な緑や清澄な水を有する自然に満ちた都市である一方、県庁所在地として県の行政と教育の中心になっている。また、大内氏時代や毛利氏時代、明治維新関連の歴史や文化資源が今に残されており、約600年の歴史を持つ湯田温泉などを含めて、観光地としての魅力も備えた都市である。交通は中国自動車道と山陽自動車道が東西に走り、新幹線の駅である新山口駅は広島駅から31分、博多駅から35分とアクセスも良好だ。
 医療法人社団水生会 柴田病院は2008年3月に開院30年目を迎えた。現在は一般病床60床の病院である。
「保健、医療、福祉の研鑽に努め、医療の質を高く保ち、人間味のある温かみをもって、地域社会に貢献する」と話す柴田眼治理事長にお話を伺った。

◆ 柴田眼治 理事長・院長 プロフィール


1940年に東京で生まれ、満州、山口で育つ。1966年に東京医科大学を卒業後、京都大学医学部第2外科に入局した。その後、和歌山赤十字病院外科、大阪府済生会吹田病院外科副医長、厚生連小郡第一総合病院外科部長、山口大学医学部第2外科病棟医長、講師を経て、1978年に医療法人社団水生会 柴田病院 理事長・院長に就任し、現在に至る。柴田病院に着任後、三次にわたり、欧米の病院と保健、医療、福祉関係の諸施設を視察する。アメリカでは急性期医療と老人医療、ハワイではリハビリテーション医療、イギリス、フランス、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、フィンランド、デンマークでは医療と福祉の分野を学ぶ。


日本外科学会専門医、日本大腸肛門病学会専門医、日本東洋医学専門医、日本医師会認定産業医、日本医師会健康スポーツ医、日本体育協会公認スポーツドクター、厚生労働省 心と身体健康測定医、THPサービス機関

  <病院の沿革>

 戦後間もない1947年10月、現在の柴田眼治理事長・院長の父である柴田彊(つとむ)院長が山口市本町に柴田外科医院を開設する。当時は外科を総合的に診療していたが、特に肛門疾患の評判が良く、口コミで患者が増え、その手術がメインとなっていった。柴田外科医院は商店の並ぶ一角で診療していたのだが、その商店街がアーケード化したため、救急車が入れなくなり、救急当番ができなくなったという。そこで市街から南東に4kmほど離れた山口市大内矢田に場所を移し、1978年に柴田病院を開設した。開設当時の外来患者は1日に30人、多いときは200人ほどだったそうだ。診療科目は外科、肛門科、整形外科、胃腸科、放射線科、皮膚泌尿器科、麻酔科、理学療法科であった。


 1979年、山口市で最も早く人工透析治療を開始する。また同年12月に現在の理事長・院長を務める柴田眼治先生が院長に就任する。
「医療の質を高く保ち、温かい人間味のある病院にしようと考えました。スタッフや設備を整え、公的病院のように医療の質が高い病院でアットホームなクリニックのような病院を目指しました。開設してすぐに救急医療を始めたのですが、当時はまだ救急医療の病院が少なかったこともあり、日夜問わず依頼があれば積極的に急患を引き受けました。食事をとる時間もままならず、睡眠時間も削り、奮闘しましたよ。それができたのは若かったことと地域社会に貢献するという基本理念があったからでしょうね。」


 1986年5月医療法人社団水生会を発足し、柴田眼治院長は理事長に就任し、院長と兼任となった。
 1989年には医療ボランティア「みくまりの会」が発足する。
「知人に声をかけ、お坊さん、神主さん、神父さん、一般の方、会社の経営者など80名程の同志が集まりました。当院の入院患者さんや外来患者さんに院内で講演をしたり、患者さんの絵を描いてあげたり、音楽療法など、地域の患者さんは医療スタッフだけでなく地域の方も癒すという考えのもとでボランティアに取り組んでもらっています。」


 1994年に訪問看護ステーションを開設し、1995年には一般の診療だけでなく、高齢社会に広く対応するべく、介護老人保健施設の一般療養棟60床と認知症専門棟40床を併設した。続いて1996年に在宅介護支援センター、1998年にヘルパーステーション、2000年には居宅支援事業所を開設し、在宅介護の支援のための地域ケアセンターとして介護保険利用者のケアに尽力している。
 同じく2000年には日常業務や各部署の問題点や他部署との協力体制などの改善に取り組み、(財)日本医療機能評価機構の認定病院となった。


 2004年には地域連携室を設置する。地域の診療所で救命救急処置を要する事態が発生した場合には柴田病院から医師が駆けつける医療連携をとっており、歯科医師会とも連携して、歯科医院へのサポート体制もとっている。また診療所からの要請で患者の受け入れや、診療所ではできない手術や入院の環境も提供している。
 2004年に柴田病院は日本統合医療学会の支部事務局となり、国内9拠点あるうちの1つである山口支部に認証されている。
「全人的かつ包括的なCureとCareを確立するという当院の理念を実践していくと、患者の心身両面から全人的にみるのが理想である統合医療へと自然にたどり着きましたね。」


 現在の外来患者は1日60~70人、多いときは100人ほどである。肛門疾患が患者全体の4割を占め、県内はもとより中国や九州地方など全国から患者さんが集まっている。近隣に診療所が増えたことと常勤医師が自治医大に戻ったこともあって全体の来院患者数は減ったという。しかしながら、「患者さまを尊重し、人の心と体を全人的に診よう」という理念のもと、内科、眼科を加えた様々な診療科目を揃え、病気に対しての医療・看護・介護ではなく、病気を持っている人に対しての医療・看護・介護の提供を実践目標として看護と介護の質を高めている。

  <病院の特徴>

1. 特徴

 

 一般病床の60床で、外科・肛門科を柴田院長が、内科や眼科を常勤医師が担当している。山口大学医学部とも良好な関係にあり、消化器外科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、神経内科、放射線科に非常勤医師の派遣が行われている。
 先代の院長以来、肛門疾患が多く、大腸肛門病センターとして、大腸内視鏡、直腸鏡、直腸肛門管エコー診断に加えて、直腸肛門内圧検査などを行い、診断の向上を図っている。
 痔核に対しては厚労省から認可された新しい硬化療法剤ジオン注射(硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸)による治療を開始した。
「適応は脱出する内痔核です。四段階注射法による硬化療法を50例以上に施行しましたが、経過は良好です。」


 リハビリテーションや「食べやすい」嚥下食にも力を入れ、嚥下の5段階に基づき、STと管理栄養士、調理士が新しい嚥下食を共同で開発した。
「これは脳血管障害後遺症で摂食や嚥下困難な方の福音となっているようで、栄養士や他病院からの見学を頂いています。」


 高齢社会に対応するべく開設したのが介護老人保健施設ユーアス(長寿の意)である。この一般療養棟60床と認知症専門棟40床を1名の常勤医師が担当している。
 また在宅介護の支援のための地域ケアセンターとして「居宅支援事業所・ヘルパーステーション・通所リハビリ・介護予防教室」が活動し、地域の介護保険利用者のケアに尽力している。
 一方、訪問看護ステーション「アクティブ大内」は医療を看護サイドからサポートしており、地域の開業医から指示と指導のもとで活動し、介護部門との連携を十分に図っている。

 

2. 統合医療

 柴田病院は日本統合医療学会(IMJ)の山口支部であり、これは中国地方唯一の支部である。理念である全人的かつ包括的なCureとCareの確立を実践中だ。睡眠薬の代わりにハーブなどアロマセラピーを利用したり、病院の近くの施設でマッサージ、指圧、鍼灸、リフレクソロジーなどの代替医療を行っている。西洋医学のみならず、あらゆる療法を利用して、患者さんに最も適切な治療法を選択している。

 

3. 改善への取り組み

 院内の問題点を改善するため、医療安全管理委員会、感染対策委員会、購買在庫委員会など、24の委員会を設置し、全職員が属して、諸問題の改善に取り組み、診療に当たっている。
 毎月の院内集談会や研修会、年2回の法人全体の研究発表大会を実施して、医療の質の向上を計り、さらに県内外での学会発表や研修会への参加を通じて、スタッフの研鑽に努めている。
「医療ボランティアの会であるみくまりの会や地域モニターの方には辛口のご批判を頂いていますが、そういった地域のニーズを診療に反映させていけるよう、努力しています。」

 <運営・経営方針>

1. 地域連携室

 診療所や個人病院のほか、山口赤十字病院、済生会山口総合病院、小郡第一総合病院や防府市の山口県立総合医療センターといった公的病院とも連携している。また常時数人の地域のクリニックのドクターが整形外科の鏡視下手術や乳腺手術、眼科の斜視手術などで柴田病院の手術室や病床を利用し、病診連携をさらに密なものとしている。

 

2. 地域とのかかわり

 医療ボランティア「みくまりの会」では医療従事者ではない80名ほどの有志の方々が、患者さんに講演をしたり、お話や音楽、絵画やアニマル療法をするなどの心のケアを行っている。
 年に1回行われる地域の公民館祭りでは柴田病院コーナーを設けて、生活習慣病指導や栄養相談などを実施している。また各地区の集会所に出向き、介護教室や健康教室についての指導も行うなど、地域への社会貢献に積極的に取り組んでいる。

 

3. 今後の展開

 「院内の組織体制を四輪車に例えますと、病院が車体で、医師、看護部、診療協力部、管理部が四つのタイヤですね。したがってお互いに協力し合わないと車は進みません。医師不足の問題はやはり感じます。ただ以前は『医者は儲けすぎ、儲けるわりにはサービスが悪い』と言われていましたが、最近は医師は大変だという論調に変わってきましたね。激務の中で医師を振るい立たせるのは使命感だと考えています。今後、医師を増やしていくのも最低10年はかかるでしょうが、使命感を持って、医療に貢献したいです。
 我々の目標は保健、医療、福祉を通じて自分の真の実現を図ろうとすることです。現在はIT化や病棟のグレードアップ、スタッフの充実など課題が山積しています。1985年の第一次医療法改正から第四次改正までの荒波に何とか対応してきましたが、今回の医療費抑制政策の厳しい状況のもとでは先行きは極めて不透明です。しかし一つの取組みとして、2008年10月に住宅型有料老人ホーム連携医療機関となりました。安心と潤いのある暮らしをサポートするため、在宅ケアにも力を入れていく予定です。160名の職員一同の英知を結集し、地域のニーズに応え、保健と医療と福祉の研鑽に努めて地域社会に貢献していきます。」

  <転職先を探しているドクターへのメッセージ>

 今までの診療のご経験は十分に活かせる体制と環境が整っており、働きやすさが自慢です。山口大学から消化器外科、循環器内科、内分泌内科、神経内科にエキスパートが各1名ずつ非常勤で派遣されているため、スキルアップで入職される先生方にも非常に魅力的でしょう。学会認定医の取得も希望に応じております。心と心が通う保健・医療・福祉を一緒に目指しましょう。是非一度、見学にいらしてください。

  <山口大学からの派遣で柴田病院に勤務する大藤先生からのメッセージ>

「ホスピタルインフォ」をご覧の先生方、はじめまして。眼科医の大藤と申します。私が山口大学からの派遣で当院へ勤務することとなり、早5年が経過しようとしています。勤務当初は大学病院と民間病院との差に戸惑いを感じることもありましたが、看護師や事務員をはじめとするスタッフの皆さんが非常に協力的であることや、地域医療に特化した病院ならではの好意的な患者様を診察することで、医師としての充実感を得ることができる日々を過ごしております。
 働き甲斐を感じることはもちろん、研究日の確保や学会への参加も事前に申請すれば、ほぼ100%受け入れてもらえる体制が組まれておりますので、自己のスキルアップもできる環境です。もし当院にご興味を持っていただいた先生がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければと思います。快適な当院で、是非ご一緒に働きましょう!!

  <病院の理念>

■基本理念
私達は利用者の人間性を尊重し、保健と医療と福祉の研鑽につとめ、地域社会に貢献します。


■方針
モットー3S:Speedy、Steady&Smiley medical service
Speedy            迅速に           赤
Steady            確実に           青
Smiley medical service    ほほえみの医療サービス   白

シンボルカラーは、赤・青・白の3色からなり、シンボルマークは職員のチームワークと地域の和を表す円形の中心に3つのモットーとShibataの頭文字「S」を浮き彫りにしてある。


  <アクセス>

  <アクセス補足>

山口駅より・・・・
   JRバス防府行き  乗車 → 矢田 下車
   防長バス徳山行き 乗車 → 矢田 下車

防府駅より・・・・
   JRバス山口行き  乗車 → 矢田 下車
   防長バス山口行き 乗車 → 矢田 下車

医療法人社団水生会 柴田病院の求人票はこちら

2008.12.01 掲載 (C)LinkStaff

バックナンバーはコチラ