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良質な医療の提供
社会保険 船橋中央病院

 千葉県船橋市は58万人の人口を数え、近年さらに著しい増加が見られる、首都圏でも指折りの都市である。近隣の市川市、八千代市、印西市、白井市を含めて、一層の医療体制の充実を求める住民の声が高まっている中、社会保険船橋中央病院はそういった声に貢献すべく、健康管理センター、リハビリテーションセンター、周産期母子医療センター、感染外来室を次々と開設してきた。
 主に二次医療圏・東葛南部の疾病を予防、治療、管理し、地域住人の健康を守るという崇高な使命のもと、医療に対する地域社会の要望に応えている。
 今回は「公的病院として存続することが社会的使命や責任であり、地域の皆様の安心と信頼を得て、地域の皆様に満足され、選ばれていく病院を目指す」と話す高橋誠院長にお話を伺った。

◆ 高橋 誠 院長 プロフィール

1971年に千葉大学を卒業後、千葉大学医学部第1外科(現 臓器制御外科学)入局する。1975年に国立習志野病院(現千葉県済生会習志野病院)に勤務し、1982年に松戸市立病院に外科医長として勤務を経て、1992年に社会保険船橋中央病院副院長に就任する。1999年に6カ月、パリ第6大学付属病院ピティエ・サルペトリエール病院に留学を行う。2006年に社会保険船橋中央病院院長に就任し、現在に至る。
千葉大学医学部臨床教授、日本臨床外科学会評議員、大腸肛門病学会指導医、大腸肛門病学会専門医、日本消化器外科学会認定医、日本消化器外科学会指導医、日本外科学会認定医、日本外科学会指導医

  <病院の沿革>

 社会保険病院とは社会保険庁管轄の社団法人全国社会保険協会連合会が委託を受けて経営する公的な医療機関である。
 戦後の1948年から1949年にかけて健康保健制度が創設されたが、医療を提供する機関に乏しく、国は全国に医療機関を発足させる。その中の一つが社会保険船橋中央病院であり、1949年6月に開院した。千葉県社会保険協会が経営を受託され、政府管掌保険の保険者とその家族の健康を増進し、疾病を予防、治療、管理することを大きな目的や趣旨としていた。開院当時の診療科目は内科・外科・放射線科で、病床数は20床であったという。
 発足当初は結核病床が中心で、海岸沿いの療養地として知られた。1952年以降は結核病床のみならず、一般病床や感染病床も増床し、改築を行ってきた。
 さらに地域の多様化するニーズに応えるように、1987年に健康管理センター、1992年にリハビリテーションセンター、2003年に周産期母子医療センター、2006年に感染外来室を開設した。
 2008年7月には(財)日本医療機能評価機構による病院機能評価ver.5の認定を受けている。
 現在は内科・小児科・新生児科・外科・整形外科・形成外科・皮膚科・泌尿器科・婦人科・眼科・リハビリテーション科・麻酔科・放射線科・歯科口腔外科・産科・耳鼻咽喉科の16診療科目464床を有し、地域の中核的な病院としての医療を提供している。

  <病院の特徴>

◆ 健康管理センター

 1988年3月に社会保険病院の設立の趣旨でもある政府管掌健康保険の加入者の健康を管理する目的で設立された。現在では船橋市を中心に年間約4万人以上の健診を行い、地域住民の健康維持に大きく貢献している。
「当院では年間4万人以上の特定健診を含め、従来の健診も行っています。本年から特定健診が始まりましたが、当院は既に1988年に健康管理センターを立ち上げ、約20年の歴史を重ねています。まだまだ地域の全てには浸透していないとは思いますが、予防医療の大切さを地域住民に認識していただき、地域の健康管理を支えていければと思っています。」


◆ 周産期母子医療センター

 2003年の4月に新設された。船橋中央病院が位置する東葛南部医療圏には150万人の人口があるが、以前はこの医療圏の中で周産期医療を行う医療機関がなく、千葉県の新生児死亡率も全国的に見て高いものだったそうだ。
 そこでこの医療圏の周産期医療を担い、新生児の死亡率を下げることを目的に周産期母子医療センターが設立された。設立時には宮崎大学、日本大学のほか、鹿児島市立病院周産期センターの協力で優秀なスタッフも確保され、当センターの稼動後は新生児死亡率も改善されてきたという。
 施設としてはNICU15床・GCU12床・MFICU4床を有し、年間約250人の新生児搬送のある千葉県内でも最大規模の周産期センターとして、地域の周産期医療を支えている。


「本格的な活動は2003年10月から開始しましたが、当院の周産期母子医療センターが順調に機能しているのは、日本で最初の五つ子を取り上げた鹿児島大学の池ノ上教授が応援してくださり、その後も継続して周産期母子医療センターを手助けしていただいていることがとても大きいですね。池ノ上教授には非常に感謝しています。現在は池ノ上教授の教え子の先生方も何名か来ており、船橋市を含めた周辺地域の産科医療をサポートしてもらっています。」


◆ 内視鏡センター

 船橋中央病院の内視鏡センターは指導医のもとで高いレベルの内視鏡検査、治療が行われている施設であると日本消化器内視鏡学会に認定されている。
 2007年の実績でも、上部内視鏡検査 7752件、下部内視鏡検査 3601件に加え、大腸ポリープ切除929件、上部ESD38件と千葉県内でも有数な症例数を達成している。
 また内視鏡センターでは病診連携にも積極的に取り組んでおり、地域の中核病院としての役割を果たしている。


「内視鏡センターの症例数については千葉県内において屈指の実績があり、内視鏡検査についても船橋市および近隣の市の医療機関との病診連携が図れています。その一環として各医療機関からの連絡により、検査日まで直ぐに確定するシステムを整えています。連絡手段としましてはファクシミリが中心ですが、当院のホームページにも反映させています。当院は消化器科に関しては他の診療科目より検査精度に自信があり、東葛南部診療圏での拠点病院として機能しています。」

 


◆ 社会保険船橋保健看護専門学校

 関連施設である社会保険船橋保健看護専門学校では、看護学生の教育だけでなく、社会保険看護研修センターを併設し、看護師に対しても様々な研修を行っている。
 また当センターは認定看護師の研修施設でもあり、船橋中央病院においても多数の看護師が研修を受け、認定看護師として活躍している。
 船橋中央病院では研修センターと連携し、看護師臨床研修制度のモデル病院として卒後3年間の臨床研修への取り組みを始めている。


「当院は近々実施が予定されている新卒の看護師に対する臨床研修制度のモデル病院となっています。当院に勤務している看護職員に対しては各種の認定看護師となるべく、全国社会保険協会連合会を通じて研修の提供も行っています。将来のスキルアップを望む看護職員に対して勉強のできる良い環境を用意していると自負しています。一名でも多くの看護師が地域の皆様に質のよい看護を提供していく将来像に夢がふくらんでいるところです。」

 

◆ 教育体制について

 社会保険船橋中央病院では全国の社会保険病院を統括する団体である全国社会保険協会連合会と連携し、毎年職域ごとの研修を行っている。
 また全国社会保険協会連合会では臨床研修指導医の研修も毎年行っており、船橋中央病院でも研修を受けた多数の指導医が在籍しており、若い医師にとっては充実した指導が受けられる体制が整っている。

 <今後の課題と取り組み>

◆ 経営方針

 今後の課題の一つとして高橋院長は地域連携を挙げる。
「以前は整形外科や歯科口腔外科など一部の診療科では地域の診療所などとの連携を行っていましたが、病院全体としての地域連携に対しての取り組みは出来ていませんでした。
 しかしこのたび地域連携室を立ち上げ、病院全体としても地域連携をとっていく体制が出来つつあります。今後は診療所から病院、病院から診療所といった連携を構築していきたいです。」

 現在いくつかあるセンターもさらに増やしていきたいと考えている。
「まだ構想段階ですが、例えば腹痛の患者さんであれば何でも見るといった腹痛センターのようなものもやっていきたいですね。当院がある船橋市は人口が増加している都市なのですが、人口に対しての病床数が少なく、新しい取り組みを行えば患者さんに来てもらえるといった、患者さんには恵まれた地域です。しかし、新しい取り組みをやっていただける医師がまだ足りない状況です。またそういったセンター立ち上げに取り組んでいきたいという方がいらっしゃれば、病院としても全面的に支援していきたいと考えています。」


 また現在の医師不足の現状に対する御意見をお伺いしたところ、その原因は国の政策の影響が大きいという。
「診療報酬の制度の上で、現状では病院勤務医よりも開業医の方が優遇されているようになっています。これでは体力的にもきつい勤務医が不足してしまうのは当たり前のことです。勤務医不足を解消するためには診療報酬を勤務医がもっと優遇されるように変えていく必要があります。そうすれば現在は開業している医師も病院勤務へと戻ってくる方が少なからずいらっしゃるはずです。そうすれば勤務医の労働状況も改善し、全てが良い方向へ動いていくはずです。」
 現状では診療報酬の大幅な変更は厳しい状況ではあるが、今後医師不足・医療費削減の議論が深まる中では可能性としては大いにありえると高橋院長は考えている。

  <求職ドクターへのメッセージ>

 病院での勤務の方が医師としての専門性を生かした仕事が出来ますし、キャリアアップの機会も病院でないとなかなか与えられないと思いますので、ぜひ病院での勤務医を続けていただきたい、勤務医になって医療に貢献していただきたいですね。当院でもそういったキャリアアップの機会や専門性を深くしていく機会を積極的に提供していかなければいけないと考えています。


 船橋中央病院のメリットはまず各診療科目に一名以上の学会指導医や全国社会保険協会連合会での研修を経験した指導医が数多く勤務しているため、東葛南部地区における中核病院である利点を活かした多くの症例数を経験できる。スキルアップを望む医師には最適な勤務環境のもと、学会認定医の資格も取得しやすい環境である。また新医師臨床研修シニアでは充実したプログラムを組み、数多くの指導医から学べるチャンスは船橋近隣では珍しい環境であろう。
「興味を持った方には病院に是非一度来ていただきたいですね。実際にいらっしゃれば、雰囲気を感じ取っていただけるはずです。勤務医の先生方はなかなか時間が取れないとは思いますが、休日にでもいらっしゃっていただければと思います。」

  <病院概要>

名 称    社団法人 全国社会保険協会連合会 社会保険 船橋中央病院
所 在    〒273-8556 千葉県船橋市海神6丁目13番10号
TEL     047-433-2111(代表)/FAX 047-435-2655
病床数    464 床 (一般460床、感染4床)
診療科目   内科、小児科、小児外科、外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、
       新生児科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、口腔外科、放射線科、麻酔科
各種指定   臨床研修病院(千葉大学の協力型)
研修施設認定多数あり
外来患者数 1000人/日

  <アクセス>


JR総武線 西船橋駅北口 → 京成バス → 船橋中央病院前下車
JR総武線 船橋駅南口 → 京成バス → 中央病院前下車
京成線 海神駅より徒歩5分

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2008.09.01 掲載 (C)LinkStaff

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