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地域に愛される総合病院を目指して
医療法人社団 謙仁会 山元外科病院



理事長 山元章生 先生

 全国的にも有名な焼き物、有田焼(伊万里焼)の産地である伊万里市は、佐賀県の西部にある人口約6万人の街である。
その伊万里市の中心部、JR筑肥線・伊万里駅より徒歩5分の場所に、地域の基幹病院としての役割を担っている病床数150床の山元外科病院がある。

ここの診療圏は、佐賀県北部にある多久市、武雄市や隣県の長崎県北部地区と幅広いが、伊万里市には救急告示病院が5つあり、その内、365日24時間対応で脳神経外科や心臓血管外科などに対応出来る唯一の急性期病院として、山元外科病院は地域に貢献している。

単なる急性期病院としてではなく、地域の期待に応え、信頼されながら、無くてはならない存在であり続ける為に、今後の展望を理事長である山元章生先生に伺ってみた。



  <病院の沿革>

 山元外科病院は、故理事長山元七次氏が、昭和33年8月、伊万里市二里町の現在地に木造2階建て20床の病院として開院した。鹿児島県川内市出身の同氏が、この当地に開院したのは、出張勤務時代に知り合った患者さんとの交友が大きな要因だという。
当時、伊万里市は医療の充足率が高く、新たに開業するには厳しい地域であったが、自らツルハシやスコップを持って土地を造成し、当院を建設したという情熱が町の評判になったことに加え、急患には昼夜の別なく遠近を問わず直ちに往診するなど、「患者さん中心、自分のことは後回しで」という信念と姿勢が、住民の心をとらえ、地域に浸透していく。


病院外観

 昭和38年には、2病棟を増築し84床となる。その6年後の昭和44年には、3病棟を増築、計110床とし、その後も患者のニーズに応えるべく、病棟・手術室・リハビリテーション棟などの新築・増改築を行い、現在の病床数150床となったのは、昭和62年のことである。

医療設備についても昭和54年に全国に先駆けて全身用CTスキャン、昭和61年にDSA、平成元年にはMRIなど先端機器の導入をいち早く積極的に行っている。

 急性期医療のみならず、平成5年には老人保健施設「ケアポート楽寿園」の開設や訪問看護を開始、平成10年には、病院構内にデイケアセンターを設立するなど、高齢化社会に伴う住民のニーズをとらえた医療をも展開している。



循環器センター

 開設当初は、外科、整形外科、胃腸科、放射線科の4つだった診療科目が、現在では、外科、整形外科、心臓外科、脳外科、消化器外科、内科、放射線科の7科目まで増設され、更には、循環器センター棟が平成12年に新設されるなど地域における重要度はますます増している。

そして平成13年、山元章生先生が理事長に就任後も、その姿勢は変わらす、今日に至る。

現在、新病院・呼称「ビック・バード」が平成17年4月に完成予定である。それに伴い病院名を「山元記念病院」へ変更予定である。


  <病院の特徴>

◆ 開かれた医療と人間愛

 最近でこそ、医療事故の防止や患者様への信頼度を高める為に、ご家族の方が手術中の映像を見ることが可能な病院がいくつかある。

ところが、この山元外科病院では、すでに昭和59年、手術場が建設された際に、当時の大学病院並みの医療機器をそろえただけでなく、「開かれた手術場」と題して、手術中の模様をテレビで実況放映する装置が設けられた。それまで閉鎖的であった医療業界においては革新的な取り組みであったとともに、ご家族の方の安心感を得ることができ、信頼感を高めることとなった。



手術場のキューピット

 また手術場入り口の床には、初々しい素朴な絵が描かれている。これを病院では、「手術場のキューピット」と呼び、機能や技術に特化するだけでなく、実際に手術を受けられる患者様に安心感を持っていただくための工夫として取り入れて好評を得ている。

「これだけITが発達し、医療機器が充実しても、全て管理されるようでは、人間性も何もあったものではありません。そこで私達は、人間と人間の付き合いの中で科学を道具として温かい心の通った医療を行っていきたいものだと考えています。」と山元理事長は熱く語ってくれた。



平成17年4月完成予定の新病院
「ビック・バード」

◆ 新病院について

 平成17年4月に完成予定の新病院について尋ねてみた。

まず新病院のコンセプトは、

1.患者様が安心して居住できる空間のある病院

2.働きやすい環境の病院

3.美術館を持つ癒しの病院

4.IT化した最先端の病院

5.環境に優しい病院

 

 このうち、1と2については、建物の外観形状と機能性を上げることができます。特徴的なのは、病棟が三角形になっており、この外観から「ビック・バード」と名づけました。また機能性を重視して、真ん中にスタッフルームを設置する予定です。これにより患者様のどの病室にも陽があたり明るく、また病院スタッフが、いつでも患者様への気配り及び対応をすることが可能になり、安心して居住することができるようになります。3については、病院玄関入り口の左側にギャラリーを設け、前理事長が作成した陶器だけでなく、ピカソやルノアールをはじめとした有名画家の絵画を皆様に楽しんでいただこうと考えております。4につきましては、新病棟だけではなく、隣接した福祉施設との情報ネットワーク化を行い、「謙仁会」として情報の共有化を図り、患者様のわずらわしさを解消していこうと考えております。最後の5につきましては、病棟屋上に蓄熱施設を設置し、少しでも環境保全に貢献出来るように考えております。


  <運営・経営方針>

◆ 今後の方針と展望

 今後は、今まで以上に、大規模病院では難しい地域密着型の患者様を大切にした医療を心掛けていくことが重要だと考えています。その為には、まず患者様の話をきちんと聞いてあげることが、解決の糸口になるのでは。つまり、医者が医者に教えるのではなく、現場で患者さんに心を教えてもらうことが大切だと思います。そうすることで、本当の患者様の姿が見えてくるでしょう。勿論、その為には、客観的にではなく自らが地域に入り、家庭に踏み入る覚悟も必要となってくるでしょう。しかし、そうすることで本当に地域に信頼され愛される病院になるのではと考えています。



  <病院の理念>

「患者さんは常に正しい。頭を下げよ。ベストを尽くせ」

山元外科病院HPは下記をクリック↓

●常勤医師募集情報

  

2005.02.01 掲載 (C)LinkStaff

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