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自分たちの病院 -患者さん参加の病院経営-
医療法人協仁会 小松病院 
理事長 小松良夫 先生
~大阪府寝屋川市~

   
<病院の沿革>
 
「住民の、住民による、住民のための病院」と強く願う小松理事長。診療所時代から、変わらず地域住民に最善の医療を提供し続けている。その一方で、地域の患者さんによる「友の会」や「社員組織」は、本院の経営を厳しく監視しながらも、暖かく見守っている。  
 
 大阪府寝屋川市。大阪市内の淀屋橋から京都へ向かう京阪電車急行に乗って約20分、淀川左岸に広がる住宅都市である。今回紹介する医療法人協仁会小松病院は、その寝屋川市駅から京阪バスで約5分の寝屋川市川勝町に位置する。
寝屋川市はかつて大阪を代表する穀倉地帯として栄えたが、戦後はベッドタウンとして急激な人口増加をみた。1963年11月、小松理事長は小松病院の前進である診療所を、この寝屋川市に開設したのである。本院の歴史は、この木造2階建て18床の診療所から始まった。
1967年には42床となったが、敷地の少々狭いことや診療所に面する道路が一方通行になるなど、不便さを感じるようになった。また、「従来の内科に加え、既に糖尿病外来、神経内科、ペインクリニックなどの医療も提供していたから、移転で更に充実させたい」との思いから、移転を考えるようになったという。

 現在地に移ったのは1977年である。病床数も114床に増え、外科を増設した。産婦人科こそないが、寝屋川市を代表する総合病院としての地位を築いてきた。1981年には215床に増床したが、1998年に訪問看護ステーションの開設により204床に減床、現在では199床となっている。また、1996年には老人保健施設「松柏苑」を開設している。昨年12月には外来棟「クリニックこまつ」を開院し、外来分離に踏み切った。本外来棟では電子カルテを導入し、より快適でスピーディーな診療が可能になっている。また、会計処理に要する時間がかなり短縮され、患者さんにも好評のようだ。また、サテライト診療所も2院あるが、小松理事長が「友好診療所」と呼ぶ医院の存在も、病診連携の力強いパートナーとなっている。
 
 
<病院の特徴>

◆「友の会」の発足
 現在地へ移転の際、その費用の半分以上を融資したのが「友の会」である。この友の会は地域住民の組織であり、「患者さんと病院従事者との相互理解のもとに親切で良い医療を前進させる」ために設置された。友の会にとって、小松病院は「自分たちの病院」であり、その意識が先述の融資へとつながっている。なお、「松柏苑」もその工費の半分近くが友の会からの融資であるという。

「友の会」と並行して「社員組織」の存在も見逃せない。株式会社で株主に相当する立場の人たちを、医療法人では「社員」と呼んでいる。たいてい20人前後の社員で、医療法人は構成されている。
1984年、薬価の引き下げや増床などで、小松病院は赤字経営となっていた。この状況を打開するため、病院の医事課が中心となって、社員を約5000人集めたのである。先述の友の会と社員組織が屋上屋を重ねる形になってしまった面もあり、友の会は「新・友の会」として再発足し、小回りのきく組織へと変換させた。また、社員総会の補助機関である評議委員会を設置し、50人の評議員の中から選出された20人の代表評議員が毎月定例会を開いている。


【松柏苑、デイケアをご利用の方と介護職員が、碁を楽しんでいる様子。】

「その定例会で出される病院への御意見は、患者さんのニーズを掴む上でも大変貴重です。私どもは『住民の、住民による、住民のための病院』でありたいと強く願っています。医療は住民の皆さんにとっていつも身近で、住民の皆さんにいつも医療に参加して頂ける機会を作っていくべきだと考えています。医療情勢が激変の時代にあっても『すべては患者さんのために』の精神です」
 
◆地域で果たすべき役割
 小松理事長は、急性期病床を残しつつ、療養型病床、在宅医療、介護支援、そして亜急性期の医療が地域住民から求められている役割だと認識している。このケアミックスの形は今後も続いていくようである。それは「地域の皆さんに病院を建設して頂きながら、30日たったから退院させるようなことはできません」という、理事長の言葉に現われているだろう。
その意味でも、1974年に開設された糖尿病センターへの期待は依然高い。近年の治療法の簡便化で、患者さんへの負担は大きく減少している。しかし、より患者さんにとって適切なオーダーメイドの治療法が必要であるという観点から、月1回の外来糖尿病教室、月2回の糖尿病教育入院、患者さん個別の療育相談、栄養指導、専属トレーナーによる運動療法など糖尿病を包括的にカバーしている。
また、公的な評価に対する努力も惜しんでいない。地域において「全天候型医療福祉介護分野」の展開を目指すという活動の一環で、(財)日本医療機能評価機構を受審し、1999年に認定証の発行を受けた。全国で201番目の認定である。この認定において、看護部門に高い評価が与えられたことは特筆すべきであろう。小松理事長は、この認定を得た年を「改革元年」と呼んでいる。
さらに、一昨年ISO9001も取得し、内部・外部のチェック機能を強化して、信頼される医療体制の確立に努めている。こちらに関しては全国約9000病院のうち20番目、大阪府では2番目の速さであった。
 
<運営・経営方針>
 最後に、小松理事長に今後の方針や展望を尋ねた。前述の通り、(財)日本医療機能評価機構の認定証を受けたが、その更新が今秋に迫っている。まず、それに向けて全面的な見直しを図っていくとのことである。具体的には、カルテの開示や説明・相談機能強化を進めるといった情報化時代にふさわしい体制の整備がある。また、小松理事長は以下のようにも述べている。

「高齢化社会ですから、循環器内科を充実させていきたいです。それから今年の大きな課題としては、緩和ケア病棟の申請ですね。住民だけでなく、厚生労働省の情勢にも目を配りながら、様々な情報を先取りして、常に改革の精神を持ちたいものです。理念である『命こそ宝』の言葉の持つ意味を実現するには何をなすべきか、不断の努力をしていく所存です」
 
 
<病院の理念>

病院憲章

住民に支えられ、地域に住民本位の基幹病院をめざします
1.医療・福祉の主人公は住民です。
1.「命こそ宝」に根ざして、安全で心のかよう親切でよい医療をすすめます。
1.みんな一緒に健康の輪を大きくし、平和と福祉の社会づくりをめざします。

基本方針

1.住民の権利を守り、ともに力を合わせ医療・保健・福祉を複合的にすすめます。
1.患者のニーズをよく聞き、待ち時間短縮、接遇等の改善・工夫に努めます。
1.アメニティの向上のため整理・整頓・清潔保持・施設改善に努めます。
1.医療・看護の高度化と標準化に対応し、医療機能評価機構認定の更新を
はかります
1.情報公開と共有を基礎に安全性と信頼を高め、病診等連携をつよめます。
1.経営体質の強化のため、全職員の力量の向上と能力開発をすすめます。
 
~医療法人 協仁会 小松病院よりのお知らせ~

当院では、常勤・非常勤医師を募集しております。詳細は以下のリンクページより
ご確認下さい。(2004年1月30日現在)

常勤医師
http://www.e-doctor.ne.jp/script/query_2.php3?kyu_no_e=No.00595

非常勤医師:
http://www.e-doctor.ne.jp/script/tei_hi_script/query_3_th.php3?th_no_e=No.00595-4


http://www.e-doctor.ne.jp/script/tei_hi_script/query_3_th.php3?th_no_e=No.00595-7


http://www.e-doctor.ne.jp/script/tei_hi_script/query_3_th.php3?th_no_e=No.00595-8


http://www.e-doctor.ne.jp/script/tei_hi_script/query_3_th.php3?th_no_e=No.00595-13


http://www.e-doctor.ne.jp/script/tei_hi_script/query_3_th.php3?th_no_e=No.00595-14







(終わり)
 


2004.2.1掲載 (C)LinkStaff

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