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- 医療法人 社団レニア会 武谷ピニロピ記念 -
きよせの森総合病院 常務理事 武谷典子
<病院の沿革>

緑を愛する白系ロシア人女性医師、武谷ピニロピが診療所を開いたのが戦後まもない1950年のこと。
「専門は眼科でした。ところが当時、このあたりには、専門病院が多くて、虫垂炎やお産などを普通に診てもらえる病院が少なかったのです。そのため、いろいろな患者さんがいらっしゃるようになりまして、必要に迫られて診療科目が増えたという感じですね。」

清瀬村が町に昇格した1965年には、病床数も26に増え、病院に格上げされるなど、地域とともに、着実に発展して来た。1998年には、日経ビジネスの「良い病院ランキング」で5位を獲得。翌99年に、きよせの森総合病院と改名している。
「産科に力を入れ始めたのは、90年頃からです。昔からご存知の方にとっては、眼科の武谷という印象で、今の名前で親しんでいただいているかただと、産科に強い病院というイメージでしょうか」

 

現在の病床数は91床と、比較的小規模だが、ここで生まれる赤ちゃんは、年間千人を超えた。そこここに女性のためのパウダースペースや、オムツ交換に使うスペースがある。
「この規模で、よろずや的にやろうとすると、経営的にも効率が悪いのですね。やはり、生き残るためにも自分たちの得意分野である産科と眼科をしっかり充実させようと。
内科でも、たとえば糖尿病は、網膜症など、眼科とのかかわりが強い。そこから1歩進んで生活習慣病の専門外来を作るなど、各科目できちんと特徴を出して、専門特化して行こうと考えています」

そのためか、各科の部長は、ホームページで専門と得意分野、治療方針を打ち出している。割り当て時間分の勤めを果たすサラリーマン感覚ではなく、一人一人が理想を持って顔の見える医療を行う意気込みがうかがえる。

<病院の特徴>
病院全体としては、接遇と患者満足度を重視している点に特徴がある。新人教育から始まり、インシデントレポートにしても、接遇場面でのヒヤリ・ハットまで扱い、共有化を図っているのだ。
「産科へいらっしゃる方は、病気ではありません。それに、若い女性が中心で、いわゆる高感度のかたが多い。さまざまな情報を集めていらっしゃいますし、期待とずれがあると、はっきりとおっしゃいますね」

診療所の時代から、職員の親切さでは定評があったが、さらに来院者の声に耳を傾けるため、きめの細かいアンケートを定期的に実施している。特に、自由欄に書き込まれる意見は具体的で、問題の発見と改善に結びつきやすい。
「普通、勤務医だと気がつかないことも、アンケートには出て来ますから。大学からいらした先生も、なるほど来院者はこんなことを感じたり、見たりしているのかと、ずいぶん参考にしているようです」

情報や知識の共有化には、人間関係の風通しの良さも、一役買っているようだ。
「各科の部長で四十才台ですから。わりと若い人が多いですね。縦の関係でがちがちに固まることがないので、皆さんやりやすいようです」

インタビューの後、病院内を案内してもらったが、そこでも同様の感想を聞くことができた。女性にとっても働きやすい職場のようだ。
 
<運営方針・経営理念>


もう一つの特徴は、人事考課である。
上司の裁量による不透明な考課にも、資格とノルマの達成度による査定にも、やる気が育ちにくいという欠点がある。そこで、行動様式に着目した考課方法が編み出され、90年代のアメリカ企業の復活と躍進に一役かうことになった。きよせの森総合病院で採用されている、コンピデンシーに基づく考課が、それだ。
「良い医療を提供し、来院者に満足してもらうには、医師をはじめとしてスタッフ全員が、誇りを持ち、満足できる仕事をしなければ。それには、きちんとした評価と処遇が必要ですからね。接遇に関しても、かなり重きを置いて評価していますから、励みになっていると思います」

現在の目標は、来院者の待ち時間を減らすこと。
「予約診療にすれば、待ち時間は短縮できますが、予約がないからと断ることはできません。各科の患者さんの事情に合うやり方を試行錯誤で模索中です。耳鼻科は、待合室の混雑を緩和する狙いもあって、サテライトクリニックとして分離しました」

 
地域のニーズには応えなければいけないが、そのために病院を大きくするのではなく、分業と協力を進める考えだ。
「女性外来も、院長以下、スタッフ全員女性でそろえようということで、サテライトで始めました」

もう一つは、小児科のさらなる強化だ。
「やはり、来院者一人一人のニーズに、きちんと対応して行くことが大切だと思うんです。来院者に満足していただくと、やる気と元気が出てきますし。小児科を充実させるのも、産科に力を入れている病院としては当然ですが、この地域にとっても必要ですからね」

最後に、求められる医師像についてうかがった。
「理想とやる気がある人ですね。それと、柔軟性のある人。仕事に対してプライドを持っている人は大歓迎です」
<ミッション(使命)>


良質で信頼性の高い総合的母子医療と、プライマリケアから高度医療への架け橋となる二次医療サービスを提供する総合病院として、地域の人々の健康で文化的な生活に寄与する。

 
<経営の基本方針>

地域における中核の病院としての役割を自覚し、実践します。
人間の医療を重んじ、患者様の権利を何よりも大切にします。
常に患者様の立場にたち、患者様が十分に満足して頂けるサービスの提供に努めます。
患者様に満足して頂けるサービスを提供する為には、職員が仕事に誇りを持ち、満足できなければならないと考え職員の働く環境と処遇を重視します。
医療と経営の分離と協力のもと、上記の目標達成にあたります。

 
<行動理念)>

全ての職員は、一人一人が自らの役割を自覚し、常に患者様の立場にたち安心して、快適にかかれる病院であるために努力し続けます。

 
< 第一目標>
日本一の接遇サービスを提供する病院となる。
医療事故ゼロの徹底を行なう。
 

2003.8.1掲載 (C)LinkStaff