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- 医療法人静寿会 渡辺病院 -
理事長 渡邉 功
 
<病院の沿革>
  
 JR福知山線福知山駅からタクシーに10分ほど乗る。渡辺病院の周囲はのどかで、長期療養型医療施設にふさわしい立地である。目の前には牧川が悠々と流れ、夏は鮎、秋が深まれば鮭の遡上も見られるほどの清流だ。
 

医療の関わりとしての発祥は非常に古く、天保元年(1830年)から歴史を刻む。現在、理事長を務める渡邉功先生で6代目だそうである。
渡邉先生は京都府立医科大学産婦人科教室出身で、10年ほどの勤務医生活を送られた後、昭和46年からお父上に倣い地域医療に携わってこられた。そして平成12年11月、療養型病床「渡辺病院」の開院に至る。
病院開設の理由は、「今の診療所の患者さんを往診する中で、高齢化が進み、家族と離れ、独り暮らしをされている方も増えてきました。その方達のために医師として何時も側で診てあげられる体制を作りたいと思ったことです。福知山市内には市民病院など大きな病院はありますが急性期中心の医療ですし、比較的長期に入院出来る病床の必要性を感じましたので。」
開院にあたっては、既存の渡辺医院牧診療所は引き続き渡邉理事長が自ら診療し、理事長の大学時代の同級生で、消化器内科ご専門の安達弘先生を新病院の院長として招聘された。
渡辺病院の病床数は96床で療養型としての規模は大きいが、福知山市近隣 の医療機関や福祉施設等と連携し、95%以上の病床稼働率になっている。

<病院の特徴>
 

◎ 転・退院に向けて 入院中の患者さんに対して入院後3ヶ月区切りで、医師・看護師・ケアワーカー・リハビリ(OT)・医療相談室(ケアマネ)・事務から責任者が参加し、身体状況や家庭環境等を評価・考慮して、患者さんの転・退院を協議されている。併せて退院に向けての課題や目標を設定し、この事で比較的円滑に入退院が行われ、病床は回転している。
◎ 手厚い看護・介護体制 看護師とケアワーカー職は、療養型病院の施設基準の中で一番手厚い配置である「療養病棟入院基本料1」で運営されている。診療所時代から理事長の人柄を慕い、「ここで働きたい」と希望して入職するスタッフも多い。「看護師は5:1、ケアワーカー職は4:1で運営しており、看護師は主に医療面から患者さんに関わり、ケアワーカー職は介護や精神面で患者さんをサポートしています。これからも患者さんに安心して療養の日々を過ごしていただけるよう努力していきたい。」
◎ 構造上の特徴 ソフト面だけでなく、施設などのハード面にも患者さんが快適に過ごせる為の工夫が凝らされている。完全バリアフリーを実現し、廊下も車椅子や歩行器を使う患者さんが余裕を持ってすれ違うことができる2.9メートルを確保されている。

【オゾン発生装置】↓       

 「病室は、個室・2人部屋・4人部屋があります。病室の面積は医療法では、6.4㎡以上と定められていますが、当院では1.5倍の9.4㎡を確保しました。基本的には個室ですが、2人・4人部屋もベッド間にパーテーションを設け、個室化して利用が可能です。ベッドは患者さんが自ら操作できたり、又スタッフの腰痛防止などを考え、すべて電動式のものを採用しています。」
 これまで、優しい色使いのインテリアや、癒しのための環境音楽を流すなど、患者さんの視覚・聴覚に安らぎをもたらす心遣いをされてきたが、渡辺病院ではそれを臭覚まで広げている。病院に一歩入ると、当たり前の様に感じる「臭い」が全く感じられない。
「全室の天井にオゾンを媒介にした除菌装置を埋め込んでいます。これにより常時、脱臭と除菌を行っています。患者さんは病院に来てあの特有の臭いを嗅ぐことで『病院に入れられているんだ』と思ってしまうことがあるのです。<臭いのマイナス要素>とでもいうのでしょうか。そういう、いわゆる病院的なものを排除して、患者さんがより快適に療養生活ができる環境にしたいのです。」

 
 渡邉理事長は「看取りの医療」と繰り返される。
「患者さんやそのご家族の人たちにとってどういうことが本意であり、希望なのかを考えていきながら、患者さん一人ひとりとゆっくり関わって、その寿命を見守りたいですね。」
 玄関ロビーの壁には「生きし年輪、宝なり」と力強く書かれた額が飾ってあった。
 
<医療法人静寿会渡辺病院 職員の基本的精神>
 
1、「誠心」「誠意」「誠実」
2、「チームワーク」で良い仕事
 

2003.10.1掲載 (C)LinkStaff