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- セコメディック病院 -
千葉県船橋市

<病院の沿革>
人口55万人を超す、首都圏でも指折りの都市である船橋市。ことに船橋市北部では近年その人口増加が著しい。八千代市、印西市、4月より市に昇格した白井市が隣接することもあり、さらなる医療体制の充実を求める市民の声は多い。その声に応えるべく平成10年12月、船橋市豊富町に開院したのが今回紹介するセコメディック病院(292床)だ。同病院はセコム株式会社から土地建物を賃借し、セコムの提携病院にあたるが、もともとこの地にあった病院が平成10年に閉院したため、地域の住民からは再開を、医療福祉に関心の高い船橋市長と船橋市医師会からも2.5次救急病院を担ってもらいたい、との要望もあっての開院だという。

セコメディック病院へのアクセスだが、鎌ヶ谷駅(東武野田線)や高根公団駅(新京成線)など周辺8つの駅への往復送迎バスが運行されていることからも、その力の入れようが伺える。「以前の病院が一度完全閉鎖してしまったわけですが、それを再度立ち上げるのは大変でした」と語る、三富利夫総院長にお会いした。開院から2年半あまりだが、近隣の病院との病病連携にしてもお互いが自由に意見交換ができるといった環境が整いつつあるとのことで、理想的な関係が築かれているようだ。
<病院の特徴>

敷地6,000坪、鉄筋5階建地下1階のセコメディック病院。その医療体制はMRI、MRA、ヘリカルCT、DSA付血管連続撮影装置など最新の画像診断装置を駆使することで、正確な診断と治療はもとより、健康診断、人間ドックでの疾病の早期発見に活かされている。また船橋市が救急医療を重きに置いていることもあり、毎日の当直体制も医師3名を配し、常時レントゲン撮影も可能とし、検体検査も24時間体制を敷いている。大規模病院に匹敵する体制といえるだろう。
さらに、セコメディック病院がその独自色を出すべく平成12年1月より開始したのが24時間体制の小児救急だ。千葉県もこの地域は東京のベッドタウンであり若いファミリー層が多い。船橋市もそういったニューファミリーの流入が多く、若い夫婦にとって子供がどこの病院にかかればよいのか、という問題は大きな関心事といえる。当然その医療への要望で最も多かったものが「小児科救急」だった。
不採算部門として医療界でも縮小廃止の傾向が著しい小児科。その中で敢えて24時間の対応、常勤医師5名、非常勤医師5名という体制で臨むセコメディック病院。「積極的な社会貢献を主眼にスタートしました」と語る三富総院長だが、多くの問題があることを感じていたのも事実だ、と認めてもいる。「結果的に良かったのか悪かったのかは2~3年後に答えが出るのではないでしょうか」と言うが、24時間体制の小児救急はそれだけでインパクトがある。アピールする。それが波及効果を呼び病院の認知度を高め、日によっては700名からの外来患者があるという。そのため、さらに質の高い医療を提供していくことがこれからの課題だという。
 
<経営理念>
「地域を理解し地域からも愛されていただかなくては」と地域密着型の病院として経営展開をしていくことが一つの大きな目標である、と三富総院長。「どうしたら一番理想的な病院を作ることが出来るのか、教えていただきながら進んでいきます」と地域住民の声に今後も耳を傾けていく姿勢に変わりはない。地域とのコミュニケーションとして、病院祭を催し地域への浸透に努めているのもその一環。「地域の皆さんもボランティアで参加されています」。1年目の参加1,800名、2年目には2,500名の参加があったという。今年は更なる参加者が見込まれるだろう。

「地域住民の方は東京が仕事場なので『どこの病院の外来はこういった対応だった』との情報が多く速い。病院を見る眼をしっかり持っていらっしゃる。良い意味で刺激を受けます」。口コミやインターネットなどで、さまざまな病院の情報を患者は得ている。その視線を感じつつ病院経営とどう折り合いをつけていくかが問われる。若い主婦層は子供の幼稚園やサークル活動を通じて情報を得る。お年よりは老人会を通じて、といった具合に病院側が考えている以上に病院の実態をいろいろな切り口で評価している。
医療はサービス業という認識は定着しつつある。患者満足度を追求していくこと、例えば外来患者にどう対応していくか。医療の質を高めるのは当然で、さらに挨拶、言葉遣いなど基本的な部分の質を高めていく。そのための接遇教育に力を惜しまないという。「今は患者さんが非常に勉強されています。ですから一つ一つの言葉の持つ意味を考えて発言しないと誤解を招くことになり医療過誤につながります」。患者の厳しい目がスタッフを育てる、やり甲斐につながる。常にその視点を患者側に向けねば病院の将来はないとの考え。
入り口の横、総合受付に備え付けてある意見箱には毎日4~5通のアンケートが入るという。要望、改善事項、苦情など多岐にわたる。「比較的お褒めのお言葉もいただいています。外来患者、救急患者が増えるほど、問題も出てきます。ご意見は真摯に受け止めています」と、これからも"患者さんの声"を素早く吸い上げてフィードバックする方針だ。

将来の構想も伺った。実は三富総院長は東海大学でドクターヘリ導入を実現させた実績を持つ。その導入までの期間15年。救急医療に積極的な船橋市においても、ヘリ導入は維持費などの問題で市民・行政などのコンセンサスを得るのは容易ではないが、ぜひ実を結んでもらいたい。「これからもいろいろなアイディアも出るでしょうね」と伺うと「楽しみですね。それでも常に初心忘れるべからず。今後も基本理念である地域に愛される病院づくりのためにスタッフ一同がんばりたい」。柔和な総院長の顔が一瞬引き締まった。
 
私たち病院のテーマ

最高の医療技術とあたたかなハートで、いつもベストなホスピタリティを尽くします。

2001.6.1掲載 (C)LinkStaff  

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