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- 医療法人  協和会 協立病院 -
兵庫県川西市
-病院の沿革-

 大阪、神戸のベッドタウンであり人口13万人を擁す兵庫県川西市。今回はその中核病院としての役割を担う協和会協立病院を訪ねた。阪急宝塚線川西能勢口駅より徒歩10分に位置し、大通りに面した建物の中でも一際、目立つ。患者でざわめいていた待合所も静けさを取り戻した夕暮れ前、木曽賢造理事長自ら気さくに出迎えてくれた。
「私たちが卒業したのは医学部紛争終結後の混乱期でした。大学医局制度等があいまいな時代を経験して5年ほどの臨床を経ていたが、その結果、大学との直接のパイプを持っていなかったので大学の人事権に左右されなかった」。その自由な気風の一時期が、今日の「協和会」誕生につながっている。大学仲間が集まり「将来、自分たちのための病院を作ろうと、昭和53年に同志が5人集まったのがきっかけです」と、当時を思い出しながら語る。5人の中で一番の年長者だった木曽理事長が「理事長職」に就き、「皆でやっていこう」という願いを込めてその名称を「協立」とし、昭和55年4月に協立病院(198床)は開設された。昭和57年には医療法人協和会として認可を受け、その名の通り「協力」と「和」をもって、地域医療を推進し、地域住民に信頼される医療に努めてきた。協立病院はその後、昭和61年に313床に増床。グループ全体では4つの病院のほか、診療所、訪問看護ステーション、老人保健施設などを有し、職員数1,400名、総ベッド数1,500床以上の発展を誇っている。

 


-病院の特徴-

 開設当初、救急一般病院として立ち上げた協立病院。外来患者は1日800人に達している。川西市の年間救急車出動数3,600件のおよそ半数が搬送されるという。まさに地域になくてはならない病院となっている。また地域の声に応えて、脳神経外科と循環器内科の2科を二次救急施設として平成11年に加えた。
中核病院としての協立病院は医療技術ばかりでなく、精神面、設備面、情報面などにわたり充実したサービスを行い、予防医学的見地から地域住民の健康管理を担う病院としての使命を帯びている。コミュニケーションを重ね、信頼を基盤とした"医療と人間との理想の関係"を念頭においた運営を行うこと。協立病院の特徴をもっとも表現する考え方だ。救急病院としての性格上、迅速かつ正確な診断と治療をするべく、各種検体検査から、CTやMRI、血管造影、超音波、内視鏡などの特殊検査、緊急の手術までを一貫した共同体制で対応する。看護体制にしても"ベッドサイドでの看護の充実"のため、全館をコンピュータで結び、情報を共有化することで看護に専念できるようにしているという。
今後の高度先端医療への取り組みについて伺うと、大阪大学と共同で協和会病院がロボット手術を実施中だという。「民間病院ですから、利益の範囲内で投資してきました。地域に必要な設備を整え、高度医療は大学病院などと連携する、ということです」と語る。

 

-運営方針・経営理念-

 木曽理事長は大阪大学医学部第一外科出身。外科医として患者治療にあたっていたが、昭和58年に一線を退いた。経営に専念するためだが、現在も外来患者を診ている。現場を離れないのは医師として、また経営者としての目が曇らないようにとの考えからだ。その姿勢が日々のアイデアの素にもなっているという。「地域の中で、病院の共同経営的発想でグループ化を図る。その根底には医療と経営を分離することが重要です」と運営方針をズバリと木曽理事長は語る。
協立病院はその創立以来、「患者さん中心に、最新の医療を、暖かい看護を通して実践する」を理念としてきた。協和会自体の今後の展開について木曽理事長は、各病院を専門化していく方針をとるという。協立病院(上田邦彦院長)は循環器科、リハビリ病院としての協立温泉病院(村上英二院長)、聖徒病院(小澤英二院長)は泌尿器科外来、協和会病院(増田公人院長)は整形外科、中でも関節外科を充実していく。各病院を他院との差別化を図ると同時に、発生する患者をグループ全体で治療することで設備やマンパワーを有効に活用できる。連携をより強く有機的に機能させるための考えだ。「各病院で設備投資していては効率が悪い。専門性に特化し重点的に物心とも投資する戦略です」。設備投資を分散するとそれぞれが弱くなる。「医療はチームワークで望むのがもっとも良い」ことを強調する木曽理事長。「医療は有能なスタッフと満足できる施設を有すること。イコール患者さんの利益につながるのです」。中心はあくまで患者さん。その医療を担うべく5人の同志に率いられた各病院は今後も連携を強め、さらに広がりをみせて、次なるステップに臨む。次の一手が楽しみだ。

■ 私達病院のテーマ
  医療法人 協和会 協立病院
  われわれは、ここを訪れるすべての方に、質の高い適切な医療サービスと、一人一人の個性を尊重した福祉サービスを、常に提供できるよう努力します。
五つの理念
1 尊敬 個人の尊重をあらゆるサービスの基本とする。
2 喜び 苦しみも喜びも共に分かち合う姿勢を大切にする。
3 予防 地域ぐるみの健康管理に努め前方医療を目指す。
4 未来 21世紀の超高齢化社会に対応しニーズに応える。
5 備え あらゆる災害に対応できるように準備しておく。

 

 
2001.3.1掲載 (C)LinkStaff

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