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- 医療法人  医誠会 医誠会病院 -
大阪府大阪市
-病院の沿革-

 「最初から病院のチェーンシステムを作るという目的がありました」。開口一番、理事長は言いきった。現在、大阪府下を中心に岡山県、滋賀県、愛知県に渡って、総ベッド数2,100床、25施設以上を擁するホロニクスグループの代表であり、この巨大なグループを一代で築き上げた谷幸治理事長に取材すべく、大阪市淀川区は医誠会本部を訪ねた。
谷理事長は徳島県生まれの徳島育ち。徳島大学を卒業し、やはり医師であった父の後をそのまま継いでいれば「ごく普通に終わっていただろう」と語る。一億総病人と言われて久しいが、谷理事長は徳島時代から「今の病院も同様に病んでいる」との思いがあり、自分は「病院を治す医者になろう」との夢を追って大阪へ出てきたのだという。
昭和54年に50床でスタートした最初の病院も、大きくなければ残っていけないとの判断で人に譲ってからおよそ21年。この17~18年は現場を離れ、病院運営に徹している。谷理事長の言うところの「病院を治す医者」になっているのだ。
淡路駅(阪急京都線・大阪市営地下鉄)より徒歩で10分ほど。医誠会病院(鉄筋コンクリート7階建て・327床)は、昭和58年に東淀川区のほぼ中心地に開設された。治療型中核病院として「地域の人々の生命と健康に奉仕する」というテーマのもと、24時間体制で最新医療を提供している。常に時代の先端医療を追求し、谷理事長の目指す医療を実現するグループの旗艦的存在である。同病院は日本でも有数の最新医療設備を誇り、これからの日本の病院の一つのモデルケースといえる施設である。

 


-病院の特徴-

 ホロニクスグループのネットワーク図を見ると、さしずめ天球図のようだ。各病院を惑星に例えるなら、クリニック・介護老人保健施設・訪問看護ステーションは衛星であり、各々がしっかりと結びつき連携し合い、さらなる広がりを見せている。
医誠会病院はその付属施設として、医誠会付属病院クリニック(人工透析40台)、介護老人保健施設「エスペラル東淀川」、医誠会病院訪問看護ステーションを持つ。これらグループ共通のコンセプトとして1.「医師・病院」と「患者・家族」との双方向性、2.「患者、病気に対して責任を持つ」エリア完結型、3.「病んだ人を癒す」全人的医療を挙げ、患者に対して誠実に接することを目標とし、「安心と信頼」を持って治療に専念してもらうため日々研鑚に努めているという。
院内にある各センターもそれぞれ、その持ち味を活かし医療を展開している。日帰り手術センターは患者・病院双方にとって、非常に有益な施設といえるだろう。入院しなくても良いということは、何にも代えがたいからだ。ケア・コーディネーターが患者の納得いくまで対応することにより信頼を高めていることも大きい。また健康増進センターでは「スーパードッグ」という最新の医療機器による独自の検査システムを取り入れている。たとえば、3次元CT(イマトロン)を使うことで、狭心症や心筋梗塞の原因である冠状動脈の硬化早期発見が可能になるという。また超高速、高画質を実現した最新の超伝導MRシステムによる脳卒中の早期発見、CTデータを内視鏡の視点で病変部を表示することが可能な「ヴァーチャルエンドスコープ」を使うなど、生活習慣病の早期発見に力を入れている。他にも最先端医療技術である 血管内治療を導入した血管内療法センターや内視鏡療法センターなど、まさに「先端医療を追求する」という谷理事長の言葉を体現しているのではないだろうか。そして検査を有効利用してもらうために、画像を含めた検査データを全てCD-Rに記録し、患者への情報公開にも努めている。すでに600名以上に配布したという。

 

-運営方針・経営理念-

 取材の際、強調されていたことの中に「医学・医療の技術革新が人間の世代交代のスピードをはるかに上回っている」という発言があった。この大きな動きが谷理事長の卒業時期とちょうど重なっている。その一つの例がエコーの誕生だ。「父の頃の診断と治療は五感と経験則によるものでした。それが今や科学則の時代です。我々の耳目の代わりになるものがたくさんできました」。このことが医療のあり方を根本的に変えたことに、いち早く気づき対応してきたという。
今後の病院の方向としては、さらなる設備投資、それに伴う技術力と営業力、それをバックにした電子化と先端医療に尽きる、と力説する谷理事長。どこまでも先端医療を追うとの考えから、その決め手としてレーザーとロボット手術を挙げている。今までは心筋梗塞を治療する方法がなかったが、ハートレーザーの登場により、わずかながら改善への足がかりが掴めることがわかり、導入を進めている。5年以内をめどに、緊急手術以外はレーザーとロボットで行う考えだ。「どうしたら社会に還元できるかを考え行動することで、自らも利益を得て成長していくことができる」。このことを常に念頭において、どうしたら病院を健全に運営できるのかを、医療の質と経営とのバランスをとりながら、さらに成長していくための思案を練っている。「未来の医療をリードするのは大規模病院です」。冒頭の発言同様、谷理事長の考えは明快だ。その目は常に数年先を見据えている。今後の動向にも目が離せそうにない。

■ 私達病院のテーマ
  医療法人 医誠会 医誠会病院
  私たちは「いつでも」「誰にでも」「心を込めて」、「Peace of Mind(安心)」と「Confidence(信頼)」を提供し、<保健・医療・福祉>を通じて、社会に貢献します。

 

2001.2.1掲載 (C)LinkStaff

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