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- 医療法人財団 河北総合病院 -
東京都杉並区
-病院の沿革-

 JR中央線の新宿駅から10分程の阿佐ヶ谷駅北口から歩いてすぐのところに、こんもりと緑の生い茂った木々の間から"河北総合病院"の大きな文字が目に飛び込んでくる。ここが今回取材に訪れた「医療法人財団 河北総合病院」である。
昭和3年の開設ということで72年の歴史を刻んでおり、先々代の創業者河北真太郎氏が私立河北病院としてスタート(内科・小児科-30床)以来、杉並区51万人の中核病院として地域の人々の健康向上に貢献している。現在では、1日あたり1200名の外来患者が来院する急性期の総合病院(許可病床315床)を中心に、在宅ケアセンター、透析センター(55床)、健診センター、看護専門学校、河北リハビリテーション病院(135床、2001年2月開設予定)等一連の医療施設を運営し、総職員数約950名の民間の医療機関としては都内屈指の規模で地域の総合的な医療活動に取り組んでいる。
総合病院の機能としては、平成5年から平成10年まで、国の医療施設近代化施設整備事業補助を受け全館リニューアル工事を完了し、脳外科・心臓外科など大手術も可能な部屋を含め6室の手術室を確保するとともに、CCUを新たに設置し、循環器専門医のチームにより24時間の対応を行っている。同時に救急体制全般を整備し、年間約4000台の救急車への対応も迅速に行われており、地域医療に欠かせない機能である在宅部門も充実させ、在宅ケアセンターとして在宅医療・看護・介護および居宅介護支援事業などのトータル・ホームヘルスケア・サービス(THHS)を地域に展開している。また、関連施設として、宿泊ドックが可能な健診センター、55床の規模で機器も一新し夜間人工透析を行うなど充実した診療の透析センター、3年課程の看護専門学校等、病院を中核に地域医療への積極的な貢献を行っている。

 

-病院の特徴-

 昭和63年に全国の民間病院としては3番目に厚生省の臨床研修指定病院になり、さらに同年10月には外国医師臨床修練病院となっている。毎年2~4名の将来の地域医療を担う意欲のある卒後臨床研修医を採用しており、内科のほか外科・整形外科を志望する者も受け入れている。医師にとっては、年間4000台の救急車が救急患者を搬送して来る地域の救急病院であることから多種多様の救急疾患の経験が可能である。
平成10年5月には日本で初めて、世界でもまれな、医療機関として地球環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得し、地球環境保全の視点から、よりよい医療の提供に積極的に取り組んでいる。また、同年12月には財団法人日本医療機能評価機構の認定を高い総合点にて取得するなど、医療の質が第三者機関からも高く評価されている。
地域医療の観点からは杉並地域医療システムズにより、河北総合病院と地域の44診療所がカ ルテや診察券、検査票などを共有して診療にあたり、病院と診療所のそれぞれの機能を効率よく分担することで、より充実した地域医療サービスをめざしている。実際、入院患者の約30%が近隣の医療機関の紹介ということからも上記システムが順調に稼動している ようである。

 

-運営方針・経営理念-

 理事長の河北博文氏は、「診療の学術性の向上」をスローガンに上げ、医師が行う診療業務を中心に、河北総合病院で努力すべき事を以下6点あげられた。 「診療の基本」 「専門性とプライマリ・ケア」 「診断・治療法の標準化」、「チーム医療の一層の充実」 「治療成績の客観的な評価と他の医療機関との比較」 「これからの河北総合病院のあり方」である。
また、病院設立者である祖父からの理念を継承し、いわく「杉並区は夜間の人口が51万人あり、外に出られない患者のための在宅ケアを1981年にシステム化し、地域医療に徹している。これは日本では早い方と自負しています。また、教育を診療の中心として"組織人としての教育"と"大人・親・子の教育"を考慮しています。"組織人としての教育"とは、職員が働くということはお金をただ貰うということではなく、労働したことに対する対価です。このことを理解していない職員への教育です。これは一般企業においてもいえることだと思います。また、「大人・親・子の教育」とは、現状をみると家族のコミュニケーション・対話がない。このことは家族があっても家庭がないということになり、大変重要なことなので、こういったことは是正しなければならない。これらの祖父からの理念を現在でも大切に継承し続けていきたい。」とのことであった。
 経営理念として、「社会文化を背景とし、地球環境と調和したよりよい医療への挑戦」 をモットーとされている。これは、「病院の役割は、生命の誕生から最後の看取りまで、人間の一生と深く関わっていきます。私たちはこの人間の営みを守り続けるため、日々進みゆく医学研究の成果をもとに最新の医療を提供し地域の中の身近な病院として、皆様から信頼される医療を築く努力をしています。また、病院が担う役割は病院だけではありません。診察室から地域の中へ積極的に出かけ、在宅で看護や介護が必要な高齢者を地域ぐるみで支えるためにも、在宅ケア部門の一層の強化と長期療養型施設の設立を考えています。」

■ 私達の病院の目標
  公正な医療を目指して
  ● 医師による説明と患者さんの選択に基づく医療を提供すること
● 診療情報を患者さん自身に提供すること
● 患者さんの人生が最後まで豊かであるように、その意志を尊重すること
● 患者さんのプライバシーを尊重すること
● より良い医療を行うように研鑚、研修に励むこと

2000.9.1掲載 (C)LinkStaff
 

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