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社会医療法人社団木下会 鎌ケ谷総合病院

プロフィール

鎌ケ谷総合病院

社会医療法人社団木下会 鎌ケ谷総合病院

千葉県鎌ヶ谷市は千葉県の北西部に位置し、船橋市や東京都への通勤者が多いベッドタウンである。梨の産地としても有名で、市内には観光農園が点在する。また、日本ハムファイターズの二軍本拠地でもあり、一軍が札幌市に移転してからも二軍は引き続き鎌ヶ谷市に残ったため、試合日には多くのファンで賑わっている。現在の人口は約10万7千人であるが、新鎌ヶ谷駅周辺の開発が進んでいるため、さらなる人口増加が見込まれている。新鎌ヶ谷駅は北総鉄道北総線/京成成田空港線(成田スカイアクセス線)、新京成電鉄新京成線、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の3線が乗り入れており、千葉県北西部の交通の要衝である。
鎌ケ谷総合病院は新鎌ヶ谷駅から徒歩5分の場所に2007年に開院した急性期病院である。内科、消化器科、循環器科、腎臓内科、神経内科、小児科、外科、乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、頭頸部外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、救急科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、リウマチ科、病理診断科、放射線診断科、放射線治療科を標榜し、一般病床248床を有する。日本がん治療認定医機構から認定研修施設の指定を受けるなど、「地域からがん難民を出さない」を目標に掲げて、手術支援システムのダ・ヴィンチなどの最新設備なども導入している。
今回は鎌ケ谷総合病院の山本穰司院長にお話を伺った。


山本 穰司

山本 穰司 病院長 プロフィール

1964年に札幌市で生まれ、アメリカで育つ。中学3年生から東京都で過ごし、1989年に新潟大学を卒業する。東京大学医学部附属病院泌尿器科に入局し、東京大学医学部附属病院で研修を行う。1992年に東京医科歯科大学医学部附属病院第二外科に入局し、東京医科歯科大学医学部附属病院、東京北部病院、東京都立府中病院(現 東京都立多摩総合医療センター)に勤務する。1994年より千葉西総合病院に勤務し、2003年に千葉西総合病院外科部長に就任、2006年に千葉西総合病院副院長に就任する。2007年鎌ケ谷総合病院開院に際し副院長として着任、2010年より鎌ケ谷総合病院院長に就任し、現在に至る。日本外科学会外科専門医・指導医、日本がん治療認定医機構認定医、日本肝胆膵外科学会評議員、国際肝胆膵学会正会員、アメリカ肝胆膵学会正会員、アメリカ救急医学会正会員、日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本緩和医療学会がん治療認定医、日本ロボット外科学会ダ・ヴィンチ認定医、外国人医師修練指導医など。

病院の沿革


鎌ケ谷総合病院は2007年9月に千葉県鎌ケ谷市初富に開院した。鎌ヶ谷市には救急医療施設が少なく、市内の救急患者さんのほとんどが市外へ搬送されていた。この状況に対応するため、市が病院建設を呼びかけ、公募を行ったところ、徳洲会グループで既に松戸市に千葉西総合病院等で救急医療を積極的に展開する医療法人木下会(当時)が選定され病院建設を開始した。開院の場所については新鎌ヶ谷駅周辺の再開発地区ということで、既に決まっていたという。

「救急医療の提供など、鎌ヶ谷市との約束を果たしていかなくてはいけませんでした。約束の中で周産期医療や小児科の24時間体制はまだ実現できていませんが、小児科は医師3人体制になりましたので、日中の救急車搬送患者も受けています。ただ、現在当院には小児科の入院設備がありませんので、将来的には病棟を作り、休日や夜間の受入体制を整備したいですね。」

鎌ヶ谷市内で待望の救急医療施設ということもあり、開院式に先駆けて行われた内覧会には約7000人が訪れたそうだ。

「鎌ヶ谷市の人口に対しての、この数字はそれだけ住民の皆さんの期待が大きかったのでしょうね。当グループでの新規開院は珍しいことではありませんが、最初の2年間は1日平均外来患者数が100人という病院がほとんどなんです。しかし、当院は隣市で診療している千葉西総合病院から多くの医師が異動し、患者さんも一緒にいらしてくださったので、初日の土曜日から280人と非常に多くの外来受診がありました。そして週明けの月曜日から右肩上がりの増患が続いています。滑り出しに恵まれたので、1年弱で黒字転換を達成しましたよ。建物にはお金をかけましたが、設備投資は控えめにし、患者さんがいらっしゃるようになってから良い医療機器を入れていくことにしたのも良かったと思います。」

2009年に日本医療機能評価機構を受審したが、余裕を持ったハード面が評価されたことでスムーズに受審でき、2014年には新しいバージョンに更新している。

2011年に放射線治療センターを新設する。

「放射線治療センターは近隣の病院になく、設備が整った医療機関が少なかったため増患の見込みがありました。当院としてはがん治療に力を入れていきたいですし、医師も確保できたことで新設できました。」

2012年には外来化学療法センターが完成し、「切らない」選択肢の場合の治療を充実させた。また、手術支援ロボットであるダ・ヴィンチを導入する。

「ダ・ヴィンチはグループが導入を決めたんです。導入に際しては資格のある医師が在籍していることといった施設基準が非常に厳しいのですが、当院は基準をクリアし、現在は週1~2回ペースで使用しています。症例数は日本有数ではないでしょうか。現在のところ、前立腺がんに対する前立腺摘出術だけしか保険適用されないですし、消耗品のコストも高いので、病院の収益には繋がっていません。しかし、これによって、医師のモチベーションが上がったり、若手医師へのアピールになったり、患者さんの術後の治療をお受けすることで長いお付き合いになったりといったメリットがあります。」

2015年2月には最上階である9階に「緩和ケア病棟なごみ」が新設される。

「私自身が長くがんと関わってきましたので、やはりがん治療を病院の柱としたいのです。手術、抗がん剤、放射線治療、複雑化する多様な治療の中での緩和ケアは必須です。開設当初はホスピスと混同されるなど、緩和ケアのイメージが浸透していかなかったのですが、当院ではあくまでも治療の一期間としての緩和ケアであり、在宅へ繋ぐための痛みのコントロールをメインにしています。また、ご家族の介護疲れを防止するレスパイト入院も提供しています。」

鎌ケ谷総合病院はまだ開院8年目であるが、鎌ヶ谷市になくてはならない病院になっている。

「当院はまだまだ発展途上で、伸び代も十分にあります。これからも真の地域医療実現を目指しながら、地域の方々に愛される病院となるように全力を尽くします。」

2015.08.01 掲載 (C)LinkStaff

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