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福井県で唯一の県立総合病院
福井県立病院

病院の特色

1. 内科系

 当初は内科としては6科の編成であったが、現在は消化器内科、呼吸器内科、内分泌代謝科、腎臓内科、循環器内科、血液内科、腫瘍内科、女性外来、神経内科の9科にグループ化されて、診療活動を行っている。
 消化器内科は、肝細胞がんなどの肝腫瘍生病変に対しては放射線科や外科と連携し、肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼療法、エタノール注入療法、放射線治療などを行っている。また早期の食道がんや胃がんに対しては粘膜下層剥離術を用いた内視鏡治療を行うほか、胆膵疾患の症例も多く扱っている。
 腫瘍内科は外来化学療法に力を入れている。全ての抗がん剤治療が対象であるが、多いのは乳がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肺がん、悪性リンパ腫、婦人科がんとなっている。

 「近年はがん化学療法に力を入れており、6月1日から血液・腫瘍内科が血液内科と腫瘍内科に分かれ、9科に細分化されました。内科系医師は初期研修医を除き31人で、金沢大学をはじめ、福井大学、金沢医科大学、自治医科大学からの医師が多く活躍しています。」

 

2. 外科、がん医療センター

 消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科が中心で、外科医は初期研修医を除き16人体制となっている。2009年2月から、がん医療センターの活動を開始した。多くの専門医が内視鏡治療、手術室治療を含めて、臓器と機能を可能なかぎり温存する手術を行う。具体的には乳房温存、センチネルリンパ節生検、胸・腹腔鏡下手術などで、術後の早期回復を目指している。広範な分野が対象なので、臓器別に専門範囲を分け、習熟したリーダーを中心としたチーム医療を行い、診療の安全性徹底と十分な説明を行うことが信条である。
 2008年の手術室における手術実績は1429件で、主な内訳は乳がん、乳腺腫瘍が134件、胃がん、胃腫瘍が136件、結腸がん、結腸腫瘍が108件、胆石症、胆嚢ポリープ、腺筋症が150件となっている。

 「現在は整備の第2段階として、胃がんチームと大腸がんチームがキャンサーボードを行い、外科や内科などの診療科枠を越えた多職種による活動を行っています。」

 

3. 救命救急センター

 全ての救急患者を対象とする北米型救急を行っている。救命救急センターには重症患者や災害発生時の多人数の受入れに対応すべく手術室、集中治療室、救命救急病棟、高気圧酸素治療室、24時間着陸可能なヘリポートなどが完備されている。年間の救急外来受診者数は約34000人、救急車受け入れ台数は約3100台、ヘリコプターでの患者搬送が約30件となっている。5人の救急専門医に加えて、全国から公募した後期研修医を加えた実質16人体制で運用されており、救急医は3交替勤務を実施している。さらに、これに25人の初期研修医が加わり、第一線での救急を担当する。

 「もちろん、各診療科のバックアップ体制は万全で、救急患者を決してお断りしないレベルの高い救急治療を当然のこととして実行しています。一方、若い医師の教育に力を注いできたために、全国各地の医師や研修医や学生が常時研修に訪れています。また、福井大学医学部の教育関連施設にもなっていますので、学生も研修しています。医師以外にも研修看護師、救急救命士、看護学生など多くの医療人が研修に来ており、活気付いていますよ。患者さんやご家族のご理解やご協力の上で、優秀な医療人が育成できていることに感謝しています。」

 

4. 精神科(こころの医療センター)

 福井県における精神科医療の中核的な機能を担っており、精神障害の早期治療から社会復帰までの専門的治療を行っている。福井県立病院の基本方針の一つである「心身ともに全人的な医療を提供」することを精神科でも目指し、他科との連携やチーム医療によって、柔軟に、かつ幅広く対応している。精神科、心身医療科、デイ・ケア科、作業療法科から成り立つが、精神科が主体となって、診療やリハビリに取り組んでいる。紹介制外来を導入しており、主に急性期精神科医療と身体合併症を対象疾患としている。精神科医は11名で、うち10名が精神保健指定医の資格を有している。
 2007年には早期の家庭、職場復帰を図るために精神科救急病棟を開設した。さらに身体合併症とこころの病気があり、精神科への入院が必要な患者さんのために身体合併症治療病棟も開設した。

 「私どもの強みの一つは、精神疾患の死亡例が非常に少ないことです。内科、小児科、婦人科などの各科と救命救急センターとの密接な連携のもと、どのような精神疾患の患者さんが搬送されてきても、迅速な対応が取れています。」

 

5. 臨床病理科

 福井県のがん診療連携拠点病院で、病理学会認定施設であり、がんをはじめとする総合的な多数の病理診断を行っている。現在、臨床病理科(病理細胞診部門)には経験豊富な常勤医が1名と非常勤医3名が勤務しており、2008年の実績では病理診断8807件(うち迅速診断156件)、細胞診8864件、剖検12件となっている。

 「セカンドオピニオンにおいても病理診断は非常に重要で、件数も伸びているところです。コメディカルも充実しており、病理医として内容のある毎日が送れます。専門医を目指す方、キャリアアップを目指す方を加え、病理診断の一層のスキルアップを目指していきたいと考えています。」

 

6. 産科・婦人科

 産婦人科は、福井県の総合母子医療センターを併設している。MFICUは6床あり、ハイリスク妊娠で常に満床の状態となっている。NICUも完備し、福井県内では唯一の独立看護単位を用意している。
 年間約600件の分娩を取り扱っているが、母体搬送も多く、帝王切開率は30%に及ぶ。若狭地区から緊急ヘリコプターでの搬送も受け付けている。
 現在、日本周産期・新生児医学会の母体胎児研修施設にも指定されており、NICU搬送の多くを占める切迫早産、前期破水症例に対し前向きに取り組み、破水症例に対しては羊水補充療法などで対応することもある。

 「6人の常勤医が勤務しています。日本婦人科腫瘍学会専門医制度の指定修練施設認定を受けており、年間50症例以上の婦人科腫瘍に対しても集学的治療を行っています。2011年には陽子線がん治療施設も稼動するため、さらなる成績向上に努めたいと思っています。」

2010.9.1.掲載 (C)LinkStaff

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