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日本で2番目に長い歴史を持つ公立病院
公立豊岡病院

運営・経営方針

1.経営改善

 公立豊岡病院に限らず、これまでの地域医療体制は大学医局からの安定的な医師供給によって成り立ってきた。しかし2004年度に始まった臨床研修制度の施行を機に、従来の医師供給システムが崩壊し、全国的に診療科の閉鎖や救急の患者さんの受け入れ不能が発生した。これは公立豊岡病院でも例外ではなく、大きな影響を及ぼした。さらに国の総医療費抑制策による病院収入の減少などの影響から、医療サービスの低下、経営悪化など、組合立病院を取り巻く環境はかつてない程、厳しい状況にある。

 公立豊岡病院には豊岡市と朝来市のバックアップはあるが、9カ年計画で経常収支比率を2017年度までに100%達成を目指している。経営理念として「公立豊岡病院組合は地域住民の健康な生活を支える中心的な役割を果たすとともに、ほかの関係機関との適切な機能分担と密接な連携を通じて、地域の保健医療福祉の向上に貢献します」、「公立豊岡病院組合は自治体病院としての使命に情熱を燃やす職員集団を形成し、顧客の満足度を重視した良質で効率的な医療サービスの提供を図ります」を掲げる。一方、但馬地域の公立病院再編で9つの公立病院が病院組合の垣根を越えて役割分担を行いながら、経営の効率化を図っている。

 「病院長として、また副管理者として、2つの経営理念実現のために最大限の努力を払う所存です。具体的には改革プランを策定し、医療サービスの向上や経営改善などに力を入れています。」

2.地域医療との関わり

 病診連携を推進し、個々の医療機関の特性に応じた医療を提供している。公立豊岡病院は三次救急病院であるにも関わらず、軽症の患者さんも多く受診している。そのため必要に応じて、患者さんは診療所から専門医や医療設備の充実した公立豊岡病院に紹介され、高度な検査や医療を提供した後で、快方に向かった患者さんを元の診療所に戻して、治療を継承している。現在は、高度医療が必要な患者さんに対し、必要なときに必要な治療を提供できる環境づくりを進めている。

 「行政と9つの病院との連携が必須です。そこで9つの病院の院長同士や事務長同士での連携を深め、質の高い病病連携や病診連携を目指しています。」

3.健診事業

 脳ドックや前立腺の健診は行っているが、本格的な健診までは手が回らないのが実情である。しかし組合内の日高医療センターでは積極的に取り組み、その受け入れを担っている。

4.奨学金貸与医学生

 公立豊岡病院組合では医師修学資金貸与制度という奨学金制度を整備している。これは公立豊岡病院組合に勤務する医師の養成と確保を目的としている。これまでに延べ23人が貸与を受け、2010年現在、1人の専攻医と4人の研修医が勤務している。

 「将来的に但馬圏内で医療に従事してくれれば、但馬地域全体の医療の充実に寄与できる制度であると考えています。」

5.今後の展開

 救急部の運営にあたっては目処が立ちまして、一般診療科目に少し余裕ができてきました。そこで、さらに医師を増やしたいと思っています。10名以上、増員できればいいですね。

2010.06.01.掲載 (C)LinkStaff

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