私は、人の心根(こころね)しか診ていません vol.3

 正直、テレビの仕事は割に合いません。先日は、爆笑問題の2時間のゴールデン番組で10時間拘束され収録しましたが、実際に私の発言が放送されたのは、品川庄司との絡み5分間と絵画心理検査の解説7分間。先月は、3日間かけて病院に撮影許可をいただいて撮った診察風景が外国の患者様本人の意向でオールカット(涙)。私は、放送作家集団ブルーマウンテンに所属してテレビ番組の制作をお手伝いさせていただいてますが、こんな状況下では、友人医師にテレビの仕事を紹介することもできないのが実情です。ギャラも先生方、ご自身の病院で働いていてくださいというくらいのギャランティーなのです。なんちゃってテレビ倫理委員会の規制にて、事実を放送できなかったり・・・、アメリカ経由の偏った報道であるためニュースの内容が変わってしまったり、肝心な内容を編集でカットされ別の話になってしまったり・・・(涙)。

 下記は実際に日本で報道された米国の事件の内容です。

米国の事実報道:
学校内で立てこもり学生を軟禁したカルト集団の高校生が、女性をレイプしたり、他の男性に女性をレイプさせたり、乱暴し殺害を続けている状況が続いていたため、警官が突入し実行犯の高校生数人を射殺しました。

日本での報道:
学校内で性的いたずらをした高校生数人が警官により射殺されました。

 全く別事件となってしまうのです・・・・。

 こんな状況では、テレビ離れが加速するはずです。最近の草食系若者は、あまりテレビも見ないでゲームに没頭し新しい興味を求めず、欲がなく、夢がなく、海外旅行にさえも出かけない方が多いそうです。若者たちも薄々気づいているのか、この報道規制された社会に伝わる情報だけで、何を事実として取り入れて思想を構築し、何を信じて生きていけば良いのかと・・・。

 大学を卒業し社会との希薄な交流のまま実社会に出てしまうので、ネット上の知識に関わらず新入社員なのに上から目線のままで、結局、会社に馴染めず、「適応障害」という診断にて出社拒否となり、私達、精神保健指定医に「適応」することにより、診断書や傷病手当金という社会の制度利用し「社会適応」を果たすという憂いしき実態がおきているのです。

 できるだけ事実が正確に、しかも、おもしろおかしく伝えられるように・・・今、そんなことを考えながら、「日本テレビ系全国ネット・世界一受けたい授業(堺正章・くりーむしちゅー出演)」の5月放送分の台本チェックをしています・・・。

記事一覧

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  2010/05/14 私は、人の心根(こころね)しか診ていません vol.2
  2010/05/21 私は、人の心根(こころね)しか診ていません vol.3
  2010/05/28 私は、人の心根(こころね)しか診ていません vol.4