めざせ 外科医! vol.3

◆第3週目◆
 Slum Dankの登場人物で誰が一番好きかといえば、陵南高校の仙道彰。他にも魅力的なプレーヤーは多いけれど、迷う事はない。彼がスーパースターかというと、決してそうではない、まだ今のところ。
 スーパースターって、類い希な輝きを放つだけでなく、誰もが期待する時にその期待を裏切らない、Micheal Jordanが2度目のNBA, Three-peatを決めた試合も最後のミドルで相手を沈めたが、ちょうど次の日LAの空港にいて、何度でも映し出されるJordanのミドルシュートのスローを見ていると、バスケットボードのうしろにいたおそらく相手方のサポーターが、Jordanの手からボールが離れたとたんに、まだゴールするかどうかわからないのに、天を仰ぎ諦念の表情に変わる人や、顔を両手で覆うものあり、すでに負けたかのように放心状態になる人あり、つまり“Jordanはこういうところでは必ず決める”とBullsのサポーターでなく、相手方のサポーターまで信じている、これが真のスーパースターだって、その偉大さを再確認したことを今でも覚えている。その点、仙道はNo.1プレーヤー牧紳一の閾には至っていない、河田兄の絶対的な力もない、沢北英治の守られながらの自由奔放さ故の意外性も少ない、それでも仙道のプレーが、僕は大好きだ。表面には出てこない分深い秘めた情熱とそれに応えるだけの技術力、チームではなんとなく半歩退いていながらも各メンバーを認めている故の存在感とメンバーからの厚い信頼、チームの劣勢や魚住退場などの予期せぬ(というか十分想定内だけれどね、魚住の場合は!)状況にも慌てることなく的確な判断と対応でメンバーを支えるリーダーシップ、そしていつも相手を讃える謙虚さを持っている。でもって、彦一の分析の如く、コート以外でなんとなくたよりない!渋い!!こういう外科医になりたい。
 それにしても仙道が勝ちにこだわり、絶対に勝たなければならないという状況に立たされる場面を、見てみたかった。想像するに、誰よりも貪欲で、厳しく、冷静で且ついざとなった時に自分の力を奢ることなく発揮する、そういうプレーヤーに急変するのでは、渋いっ、渋すぎる。

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