めざせ 外科医! vol.1

◆第1週目◆
 外科医を20年以上やってきて、自分はちゃんとした外科医になっているのか、目指してきた外科医の姿はどういうものだったか、この頃よく考える。というのも、今年は自分にとって大切な人が天国に逝ってしまったからかも知れない。
 憧れていた大人の一人、忌野清志郎、ロック歌手。
 1970年にRCサクセッションなど多くのユニットで、多くの名曲を世に送り出したが、5月2日癌に倒れてしまった。5年前清志郎さんが喉頭癌になったと聞いた時、彼が自分の声を犠牲にするわけはないから、近い将来そういう瞬間が来ることを恐れながらも覚悟はできていたけど、ショックだった。
 9日の葬儀は清志郎のこの世での最後のロックショーって感じで、横断幕は紅白だったし、“うさこ”は青空にむかって踊っていたし、あんなに小さくなって狭いところで少しかわいそうだったお骨の前には色とりどりのお花が飾られて、清志郎のはにかんだような笑顔の写真、床にはきっと僕たち一般の人が入る前の大騒ぎのあとの花吹雪!
 それにしても、あんなに大勢の人たちが清志郎さんに愛と勇気をもらっていたんだなぁ。
 彼の歌にはときどき自分の事を解ってほしいという心の叫びが聞こえていて、初期のRCの歌には「気の合う友達ってたくさんいるのさ、いまは気付かないだけ・・」というフレーズあるけど、清志郎っ、ほんとだね、最後にみんな集まったねっ。正しいとか正しくないとかでなくて、自分がこれだって思うことを、時代に媚びることなく、周りに押しつけもせず、でも時には悩みながら、一人かもしれないってコンプレックス持ちながら、それでも前を向いて、誰かに支えてもらえば感謝して、自分が支えることができる人がいればいつでも力になって、そういう清志郎さんの生き方に少しだけど触れられただけでも、僕は幸せ者だ。ああいう清々しい大人になりたい、外科医である前に・・

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