研修の意義 vol.3

◆第3週目◆
 これからの医師は、高度先進医療を習得するだけでは、少子高齢化に伴い複雑化する日本の医療・福祉を支え、社会に貢献することはできません。このためプライマリーケアを中心とした態度、技術、基礎的知識、さらに社会奉仕の心をも身につけ、患者さん、家族に安心と満足を与えられるような医師をめざし成長しなければなりません。しかし、それだけでは各臓器の高い専門性と経験を必要とする病気には対処できません。国民の健康と病気の治癒を達成するためにはやはり能力の高い専門医の養成もなくてはなりません。
 一人ひとりがある部分では高い専門性を持った専門医の部分と、社会性も持ったプライマリーケア医あるいは総合診療医の部分、それから最低限の初期治療ができる救急医の部分を併せ持った医師が求められています。すなわち広い裾野を持ち、高い頂をもった富士山のような医師です。医師養成は以上述べたものでなければなりません。
 最近、たらい回し事件、ベッドが満床、専門でないなど救急医療には多くの問題が取り上げられています。さらに地域医療を行う医師がいないなど、日本の医療問題はどうすれば解決されていくのでしょうか。各地域、各病院ごとに独自で医療をしていては必ず限界があり、実際現実問題として上記にあげたことが発生しています。どうすれば日本国民みんなが安心して暮らせるかを考えなければなりません。どんなに無理のない生活をしていても交通事故、脳卒中、心筋梗塞、呼吸器病など命に関わる病気にかかります。また風邪を含め、少しでも体に変調を来せば、医療機関にかかりたいのが心情です。時間を置くことによって悪化したり、手遅れになるようなことがあってはいけないのです。本当の医療には遠慮と躊躇があってはならないのです。

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