研修の意義 vol.2

◆第2週目◆
 私は大学病院のハイエンドの医療を見てこそ、医療全体を理解できると考えます。
 和歌山医大は高度先進医療を行っている大学病院です。そして、大学病院でありながら、地域医療を常に考えている県民病院的要素を兼ね備えています。風邪の患者さんからCPAの患者さんまで救急外来へ来ます。軽症から重症まで、初期対応から治療の完結まで、またあらゆる臓器の患者さんを多くの診療科を通して、すべて経験し学ぶことができます。そのような意味で、和歌山医大のような病院が研修に最もいい病院であると自負しております。
 もちろん、学ぶためには研修医本人の情熱が必要です。当研修センターでは、研修医は毎朝7時40分に集合し、10~15分のモーニングカンファレンスを行っています。研修医間で知識を共有する場として、皆に伝えて為になる事(疾患、治療法、診断法、インフォームドコンセント、失敗談など)を、各研修医が発表しています。1年間集まれば、大きなものになるでしょう。さらに、各診療科のCPC、CCを、指導医の先生方の解説を交えて行い、診断・治療の考え方を学んでいます。もちろん個々では、各研修医が1ヶ月から3ヶ月ごとに各診療科に分かれ、患者さんを受け持ち、医療面接から始まってインフォームドコンセント、各疾患の診断・治療など、医師としての第一歩を踏み出しています。研修と労働という難しい面がありますが、研修医ひとりひとりの哲学で、自分の能力を高めるためにはどのようにあるべきかを考え行動してもらっています。
 臨床研修センターができて、研修医にとっての大きなメリットは、研修医間での人間としての大きな繋がりを持てることです。研修医同志がお互い教えあったり知識を共有したり、刺激を与え合う場になっており、高いモチベーションを持っている者たちが馴れ合いではなく競争意識をもったプロの集団となっています。学生の時とは異なり、実際患者さんを診て、責任ある発言をしていかなければならない中、皆の目の輝きが学生とは全く違うことを実感します。これはセンター長として非常にうれしい事です。

記事一覧

  2009/02/06 研修の意義 vol.1
  2009/02/13 研修の意義 vol.2
  2009/02/20 研修の意義 vol.3
  2009/02/27 研修の意義 vol.4