当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.2

 21世紀は「こころの世紀」と言われています。人々の不安の高まりやストレスの増加から精神科医療の重要性はより強く認識されています。最近では、環境の変化や子供の減少、高齢化など、社会構造の変化に伴い様々な神経症圏の疾患が増えました。
 以前の精神科では統合失調症の治療がメインでしたが、現在は幅広い症状に対応する治療が求められています。年間3万人を超える自殺なども社会問題化してきています。
 当院ではこれらストレス関連疾患への関心の高まりを踏まえ、「不安神経症」「うつ」「職場不適応」「睡眠障害」といった疾患の患者様を対象とした短期滞在型のメンタルケア病棟を平成9年に関西地区で初めて開設しました。「心療内科」という領域が注目され、街中にメンタルクリニックが増えてきていた頃でしたが、ストレス関連疾患で悩まれる方には外来ではなく、日常から離れた場所でゆっくりと自分自身を振り返って頂きたいと考えました。そのメンタルケア病棟では、(医師・カウンセリングナース・臨床心理士の治療参加を下敷きに)ストレスフルな日常生活から離れ、自律的な回復を目的としゆっくりと自己を振り返るための時間と空間を提供しています。自殺者の潜在層である、抑うつ状態や企死念慮などへの対応も早急に進めなければなりません。又療養環境を意識し、最上階(3階)にあるメンタルケア病棟は、開口天窓など自然光と風をふんだんに取り入れる工夫をしています。個室中心の病室は開放的で明るく静かな環境でゆっくりと過し、心の疲れを癒して頂くことができます。

記事一覧

  2007/03/02 当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.1
  2007/03/09 当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.2
  2007/03/16 当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.3
  2007/03/23 当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.4
  2007/03/30 当院運営の現場から-睡眠障害治療のこと vol.5