携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.4

 帰国後はこれまでの研究生活で得たものを患者さんに還元する時期と考え100%臨床に移行しています。患者さんとの毎日の対話の中で直面したのは一部の患者さん、特に若い世代の方に自分の体・病気に対する正確な知識が不足しているという事実でした。胎児のへその緒は母親のおへその裏につながっていると思っている若い女性が以外と多かったり、皮脂欠乏性湿疹のかゆみを止めるために熱いお風呂に入って悪循環になっている方がいたり、反対に足が壊疽に陥るまで自分が糖尿病を患っていることにすら気が付かなかった方がいたり…。と、この情報過多の時代に信じられない話ですが現実です。また、国民皆保険制度で守られているとはいえ、医療費は年々増加し、自己負担額も増額の一途をたどっている現在、いつアメリカのような状況になっても不思議ではありません。医療費の増加を少しでも防ぐためにも、もっと一般の人に健康管理の重要性について啓蒙するべきだと感じ始めていました。そんな時偶然にも、携帯サイトで健康管理に関連したコンテンツを配信したいと考えているプロジェクトを友人から紹介されました。経営者との話し合いを行った結果、(1)携帯電話の普及率は約90%と非常に高いこと(総務省調べ)、(2)電車での移動中や少しの空き時間で手軽に使用できること、(3)数値やデータの入力も可能であるため体重や血圧などの記録も可能であること、(4)医療過疎地でも、携帯の電波さえ届けばアクセスが可能であることなど、携帯電話は健康管理のデバイスとして非常に有用であるという結論に達し、是非にと参加させていただくことにしました。

記事一覧

  2006/12/01 携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.1
  2006/12/08 携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.2
  2006/12/15 携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.3
  2006/12/22 携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.4
  2006/12/29 携帯電話を用いた健康管理ロジックの開発 vol.5