リングドクターという仕事 vol.4

 内臓には病気らしい病気はありませんが血液検査をするとほとんどの選手にコレステロール、中性脂肪が高く見られます。あれだけ食べて飲んでいれば当たり前で、むしろこれらの値が正常の選手はレスラーらしくない印象を覚えます。飲酒のためγGTPは高く、肝機能も上昇している人が多いようです。CPKは様々でよくトレーニングをしている選手は高く、低い選手は練習が足りないと叱咤しています。血圧に関しては様々ですが年齢とともに高くなっていくのは通常通りです。昨年亡くなった大物レスラーは普段から血圧が高く試合後には200を越えていることがありました。肩の脱臼で長期間休養していましたが脳出血を起こして帰らぬ人となってしまいました。糖尿病はほとんど見られません。現役のうちは大丈夫でしょうが引退してから食事制限をせずに現役時代と同様に食べていたら発症する可能性はあると思います。気管支喘息をもっている選手も数人います。練習中、試合前など吸入を使っている姿を見かけます。吸入だけで治まらず注射をすることもあります。持病を持っていても高熱があっても何食わぬ顔で戦い続けるその気力にはただ脱帽するばかりです。

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