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2005年06月29日

瞼の手術

今日は手術日で瞼の手術1件と他院で腹部のたるみ取り手術をした後の瘢痕拘縮(ひきつれ)を改善する手術1件をしました。今日は比較的ゆったりとしたスケジュールで、まだ明るいうちにこれを書いています(書いているうちに突然暗くなり夕立が来ました)。
 昨日はメールでの問い合わせにお答えした文章をこのブログに転用しましたが、実際に昨日、クリニックにも同様な患者さんがいらっしゃいました。二十代のかわいいお嬢さんで、夜勤のある仕事についていらっしゃったところが、不眠で体調不良のためつい先日、日勤の仕事に変えてもらったばかりとのことでした。お母様に連れられ、お肌の相談に来られたのですが、私は彼女の瞼がどうしても気になり、切り出しました。「瞼の手術を受けたことはありませんか?」彼女の一重のまぶたには点々とかすかな白いあとがついています。もちろん、通常は誰も気がつかないほどのかすかなものです。よくお話を伺うと、以前美容外科で埋没法重瞼術(プチ整形とかクイック法などともよばれています)を受けたけれどすぐに取れてしまったと言います。また近々同じ手術を受けに行こうと思っていたとのことです。重瞼術ではまぶたの皮膚を二重の予定線のところで瞼板に固定します。瞼板が眼瞼挙筋の収縮により引き上げられるのを利用して二重の線を食い込ませるのです。ところが眼瞼下垂は眼瞼挙筋が収縮できないか、筋肉と瞼板をつなぐ腱膜がのびているために筋肉の収縮が瞼に伝わらないため、二重の線のところで皮膚と瞼板をつないでいても、眼を開けるときに眼瞼挙筋の収縮で開瞼ができず、額の筋肉で眉毛を吊り上げて眼を開けるので二重の線のところの皮膚がひきこまれず、二重にならないのです。聡明な彼女はすぐにこの説明が理解できたようです。眼瞼下垂がきたしうるさまざまな症状、眼を開けているのがつらい、人と話しているとしんどくなり吐き気がしてくる、肩こり、頭痛、背部痛、顎関節症、冷え性、不眠、うつ症状…。今までこれらの症状が夜勤のある不規則な仕事のせいだとばかり思っていたところ、瞼のせいだったのか…。「れっきとした病気ですから診断書もかけますよ」と言ったのですが、律儀な彼女は「職場に10日も休みたいとはいえないし…」と悩んでいました。当初の相談だった肌トラブルは彼女の眼瞼下垂に比べれば全然たいしたことではないと私には思えましたが、彼女は忘れずレーザー治療を受けて帰られました。

投稿者 biyou : 2005年06月29日 18:03

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